2018年01月07日
まずは、ほっとしています。
今回の産卵は非常に危機的で、命に係わる事象が発生しかねない状況でした。
母体は軽微なダメージを負いましたが、なんとか元気に暮らせる状況で産卵は終わり、元気に過ごしています。

オオカマキリが6度目の産卵

右が今回の6個目の卵鞘ですが、左にあるものが本来の産卵開始の名残です。
最初、カマキリは左側のこの場所で産卵を開始しました。産卵は、はじめに接着剤のようなものを出し、そのあとに卵と泡を混ぜながら出して進行します。
接着剤は少しだけ泡立てながら土台を作る濃い液なのですが、この濃い液を付着させているとき、なぜかカマキリは産卵行為を中断し、動きを止めたのです。動きが止まっても接着剤の硬化は進むので、どんどん硬くなっていきました。
この時点でカマキリの腹部の先端と接着剤はまだ分離しておらず、カマキリは硬化しつつある接着剤から半分もがくような動作で腹部を離そうとしました。約1時間かかりましたが、腹部の分離は成功しました。


オオカマキリが6度目の産卵

硬化しながら引き延ばされた接着剤。
この接着剤がもし腹部から完全に離れなければ、カマキリの産道をふさぐ形となり、この時点でまだおなかの中にある卵や液体は放出不可能になります。出るものが出ないので、死につながる可能性もありました。
ここから産卵が再開されるのか気になったので1時間ぐらい見ていましたが一向に産む気配はなく、時間の都合もあったので帰宅しようと思いましたが、さらに30分後、産卵が再開されたのです。
ここで帰宅。こんなに緊張のほぐれない夜はありませんでした。


オオカマキリが6度目の産卵

翌朝、産卵を確認。いつもの大きさの卵鞘が、ふたの裏にくっついてました。


オオカマキリが6度目の産卵

この安堵感、ここ数年で一番大きなものでした。とにかくほっとした次第。力が抜けました。

母体へのダメージですが、最初の接着剤を付着させる際、泡立てるのがうまくいかずに液状の接着剤が尾角を通じて後翅に何滴か滴り落ちました。産卵中に手を加えるのはさらなる事故を呼ぶかもしれないので、産卵後に確認することにしました。
結果、前翅と後翅が変な形で癒着しており、うまく翅をたためない状況でした。
ただ、翅の油分でもしかしたら剥がれるかもしれないというわけで分離を試してみたところ、分離に成功。翅は元通りにたたむことができました。
しかし、この時点でべたつきはまだ残っており、今後の観察が必要な状況です。
うまくいけば、接着剤が乾いた後に剥がれ落ちる可能性もありますが、硬化して再度癒着するかもしれません。
癒着すれば翅を広げることはできなくなり、飛ぶことは無いので致命的ではないですが、動かないもどかしさは感じるでしょう。
翅を持つ昆虫は翅の収まり具合を非常に気にするので、このことからくるストレスがやや心配です。
いろいろありましたが、母体は6個目の卵鞘を世に残しました。大変な難産でしたが、とりあえずほっとしています。


オオカマキリが6度目の産卵

本当にお疲れさまでした。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(2) | オオカマキリ2017 | 更新情報をチェックする
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