蛹化態勢かもしれないリンゴケンモンの幼虫(記事1)
リンゴケンモンのマユらしものを発見(記事2)
簡単に言うと、「毛虫が動かなくなったと思ったら、いつの間にかそこにマユがあった。毛虫のマユかもしれない。」・・・ということでした。
しかしです、asahamaさんが何かを発見したみたいだったので、もう一度検証することにした次第。
掲載済みの画像やボツ画像を強引に拡大したのが下の画像。
記事2に載せたマユと記事1の幼虫がいっしょに写っています。
つまり、マユは幼虫のものではなかったということです。
改めて記事1を見ると「10日以上も同じ場所から全く動かない」と書いており、その様子は突起(今思えばマユ)を囲むような姿でした。
さて、考察ですが、こうなるともはや「寄生されていた幼虫の様子でした」としか言いようがありません。
リンゴケンモン幼虫が枝で動かなくなる
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リンゴケンモン幼虫の体内から寄生幼虫が出てくる
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寄生幼虫がリンゴケンモン幼虫のそばでマユ形成
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リンゴケンモン幼虫が風で飛ばされる
もうひとつ気になる点ですが、枝に付着した糸が寄生幼虫のマユ形成に必要な範囲を超えて付着しておりこの糸はリンゴケンモン幼虫が吐いた糸のように思えます。
つまり、リンゴケンモン幼虫がサナギになろうとして糸を吐き出し、それを察知した寄生幼虫が「時は来たり!」ということでリンゴケンモン幼虫の体を突き破って出てきたような流れです。
あと気になるのが、リンゴケンモン幼虫の姿が寄生幼虫のマユを抱え込むような体形になっていること。
寄生幼虫がリンゴケンモン幼虫を麻痺あるいは制御し、自身の蛹化のための素材として利用したようにも見えます。
いずれにしろ、「寄生幼虫のマユ」が事実なら、その寄生幼虫の羽化を確認する必要があります。
これは徹底して調べなければなりません。目の前に3つもサンプルが提供されているのであります。
さてさて、さらなる観察の準備開始ですな。
■追記
3か所の寄生マユをストッキングネットで覆いました。
この3か所の枝先だけは、ユスラウメの開花より観察を優先させます。
このネットの中に何か現れれば、それがまさに今回の主役になります。