毎年一度は見るセスジユスリカ。ユスリカは人を刺さないので、安心して見ていられます。
長く伸びているのは前脚。葉にとまっているのですが、前脚は前方に浮かせています。左右交互に上下に揺らすこともあります。
8本脚のアリグモも前脚を浮かせて同様に上下に動かしますが、これはアリの触角の動きをまねてアリにより似させるためと言われています。
一方、ユスリカはなぜ上下に動かすのかは知られていません。前脚に感覚器が埋め込まれていて触角のような働きをするのか、風に揺れる何かに似させているのか、なんなんでしょう。
幼虫時代(赤虫)は小魚などの水中生物の貴重な食料となり、成虫時代はトンボなどの重要な食料になっているユスリカは、食物連鎖の中では定番と言える存在なのかもしれません。