2008年08月24日
終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

ティラノサウルスではありません。オオカマキリの抜け殻です。
脱皮の喜びの裏でいつも置き去りにされる抜け殻に、今回はスポットをあててみたいと思います。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

胸部を表側から見た写真で、頭が左側、腹が右側です。
胸部の裏側の殻が、カマが見えるほど薄く半透明になっています。
また、殻の亀裂は後ろ羽根の付け根を越えたあたりにまで延びています。
カブトムシでもそうですが、亀裂は胸部だけでなく、頭部からはじまって腹部の一部にまで達します。
要するに、引っぱって抜けない部分には亀裂が入るというわけです。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

腹部先端には亀裂は入らず、引っぱって抜きます。
腹部は本来もっと長いのですが、引っぱったせいで殻が蛇腹状に縮んでいます。脚の部分も引っぱって抜きます。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

硬い部分は、抜け殻になってもそのままの形を保ちます。
硬さもそのままなので、このまま強く押し当てると皮膚にも刺さります。
関節部分の殻はある程度の柔軟さがあり、殻になっても少しは動きます。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

脚の先のふ節も同様で、ある程度は動き、そして硬く刺さります。
ふ節には吸盤状の部分と爪状の部分があり、くっつかないものには引っかけ、引っかからないものにはくっつきます。
それで、どんなところでも歩けるわけです。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

頭部を裏側から見た、つまり、顔を正面から見た写真です。
触角部分の殻は比較的厚く、脱皮後もしばらく形状を保ちます。
口の部分は硬いので、爪やカマと同じです。
複眼の部分の殻もきれいに残り、きれいな抜け殻でした。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

こちらは頭部の表側です。三角頭の上部と首のあたりを見ていることになります。
頭部の亀裂の入り方は、多少複雑になっていることがわかります。


昆虫の脱皮を人間に例えれば、洋服の形をなるべく変えないで、しかも洋服にはさわらないで脱ぎなさいということなので、背中をハサミで切らなければなりません。
また、どこかにはさんだり引っかけたりして、体を移動させなければ脱げないことになります。
体を移動させる力の無い人は、どこかにぶらさがって重力を利用して落ちながら脱ぐでしょう。
それも、急に落ちたらケガをするので、少しずつゆっくりずれるように落ちなければいけません。
物理的に細長い部分、神経的に敏感な部分、極度に薄い部分、そのどれも傷つけないように脱がなければなりません。
具体的に人に例えれば、口の内側の皮膚、眼球の水晶体、鼻の粘膜、耳の鼓膜、これらの皮を脱ぐことになります。
昆虫の脱皮というのは、それだけ繊細な行為です。風ひと吹きで脱皮に失敗することもあるわけです。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(4) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>ふ節には吸盤状の部分と爪状の部分があり
吸盤状ってのはしらなかったです。

しかしよく研究されてますね。あいさんは千石先生を超えましたよ!
Posted by いずみ at 2008年08月24日 22:43
>いずみさん
千石先生って…w
超えるのを自粛したいと思いますw
Posted by ぁぃ♂ at 2008年08月24日 23:57
腹がよじれてしまいそう・・・w
いずみさん に座布団2枚!いや、5枚!
Posted by 矢沢氷吉 at 2008年08月26日 00:00
>氷吉さん
何にウケているのかと読み返したら、千石先生ですかw
座布団全部没収ですw
Posted by ぁぃ♂ at 2008年08月26日 00:12
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