2008年09月05日
単独で1匹ずつ飼っているオオカマキリですが、2匹にひとつの飼育ケースに移動してもらって交尾をさせることにしました。


オオカマキリの交尾の一部始終

まず、メスがオスに気づきました。
下にいるメスが、上にいるオスをじっと見ています。
このとき、メスの腹部の先がひくひく動き出しました。普段は見られない動きです。


オオカマキリの交尾の一部始終

ここでメスが、おもしろい行動をとります。
自らオスの視野に入るように移動し、うしろを向いて羽根を少し広げて腹部の先をひくひくさせます。
何かフェロモンのようなものを出しているのでしょうか。
それとも、ひくひくした動きをオスに見せているのでしょうか。
いずれにしても、オスを誘っているとしか思えない行動です。
ここで、オスがメスを凝視するようになります。


オオカマキリの交尾の一部始終

メスがオスを誘い込むようにゆっくりと歩き出し、それに合わせてオスもゆっくりあとを追います。
上の写真の位置まで来て、両者が動かなくなりました。
メスの腹部の先のひくひくはますます激しくなり、オスも近くまで触角を寄せます。


オオカマキリの交尾の一部始終

30分ほど動きを止めた両者でしたが、ここでメスが動き出します。
またゆっくりと前に進みだし、オスは交尾のモードに入ったかのようにメスの動きを凝視します。
メスがケース内を半周したところで、大きな動きがありました。


オオカマキリの交尾の一部始終

オスが突然ジャンプして、メスに乗りかかりました。
ここでのメスの動きがおもしろく、逃げるように抵抗はしているのですが、なんだか本気の動きではありません。
弱くて逃げるふりをしているような動きです。
オスを攻撃しようとはせず、ひたすら手足をバタバタさせるメス。
この間、オスはメスの背中で前後に2回方向転換をしました。
腹側はこっちで間違いないか、位置はどのへんか、相手は発情しているか、いろいろなことを確認しているようでした。


オオカマキリの交尾の一部始終

いよいよ交尾のときがやってきました。体勢は側位です。
オスはメスの体にしっかりとカマを廻し、頭を下げます。
そして体をねじらせ、結合部を探します。
メスの抵抗はポーズだけで、もはや演技の域です。


オオカマキリの交尾の一部始終

ねじられたオスの腹部の先から、生殖器と思われる緑色の物体が出てきました。
そしてそれがメスの腹部に入っています。
上に乗っているオスの腹部の先が上を向き、それが180°近くもねじられてこの体勢を作っています。


オオカマキリの交尾の一部始終

緑色という点に気色悪さを感じるかもしれませんが、この色が本来のカマキリの体の内部の色だと思います。
よく見ると、茶色い表面から緑色の内部が透けて見えたりしています。


オオカマキリの交尾の一部始終

もはやメスは抵抗しなくなりました。
この姿勢のままピクリともせず、おそらく自分が仕組んだ交尾が終わるのを待っていると思われます。


オオカマキリの交尾の一部始終

オスの動いているところは、腹部の先だけです。
2匹はこのままの状態で交尾を続け、4時間ほど経ってからオスがジャンプしてメスを離れ、交尾が終わりました。

カマキリの交尾と言えば、メスがオスを食べてしまう話をよく聞きます。
今回の交尾の前に、メスにはイエコオロギをたらふく食べさせて満腹状態になってもらいました。
そのせいか、交尾前や交尾中の共食いは発生しませんでした。
しかし油断は大敵です。
メスを離れたオスは、そわそわ落ち着かない様子。
食べられるのを知ってか知らずか、メスから早く離れたいようです。
そんなわけで、またそれぞれの住み家に戻ってもらいました。


オオカマキリの交尾の一部始終

透明なケースの壁ごしに、オスを名残惜しそうに見つめるメス。
やはり食べたかったかどうかはわかりませんが、さっきの交尾の相手だということは、気づいたように思えました。


オオカマキリの交尾の一部始終

交尾直後のメスの腹部の先です。
先が開いたままになっていますが、時間とともに閉じるのでしょうか。
4時間近くも結合したままだったということで、いやはや本当にお疲れ様でした。

今回オオカマキリの交尾を詳しく紹介したのは、昆虫の交尾とはいえ、いろいろな感情や想いやかけひきが存在することを知ってほしかったからです。
以前に別のサイトでカブトムシの交尾を詳しく書いたことがありますが、交尾前にオスがいろいろな声を出してメスを数時間かけて口説くんです。
口説いて交尾を終えたカブトムシのオスは、その後もメスを守るようにそばを離れませんでした。

昆虫は思うほど下等な生き物ではありません。
見れば見るほど、その知能の高さに気づきます。
もっともっとそれを見たいと思うので、飼育がやめられないわけです。


追伸
メスの腹部の先は、元通りにきれいに閉じました(^O^)


posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(17) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すっご〜い @@  4時間を超える観察 お疲れさんでした‥
   いちいち 人間の行動を重ね合わして 見てしもた‥
ありがとう^^v
Posted by ヒマA at 2008年09月05日 09:53
うちのオオカマは交尾してくれません。
Posted by ☆Mantis☆ at 2008年09月05日 21:27
>ヒマAさん
交尾後の共食いはできれば避けたかったので、監視体制をとったわけです。
10分ぐらいで終わると思ってたら、もう熱愛すぎて参りましたw

>☆Mantis☆さん
カブトムシのときにも感じましたが、昆虫の交尾にはものすごく相性がありますよ。
メス側の好みが個体ごとにはっきりしています。
まあ、人間もそうなんでしょうけどw
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月05日 23:25
すごい!
この二人兄弟ですよね!?
血縁者同士の交尾だけは避けようと他のオオカマキリを探しています。(昆虫は関係ないかw)

しかし手塩にかけて育ててきたカマキリを交尾させるのは勇気が要りますよね!なんてったって共食いの恐怖。。。
おいらはメスがエサを食べてるときにオスを投下しようと考えております。

しかしうまくいったようでおめでとうございます!
Posted by いずみ at 2008年09月05日 23:27
>いずみさん
さすがいずみさん、こちらの心理状況を完璧に察しておられるw
昆虫でも血が濃くなるのは、あまり良くないらしいです。
昆虫ブリーダーさんのお話だと、売り物はその都度別の血を入れるとか。
個人飼育でも3〜4回が限度らしいです。
兄弟の萌え交尾は今回だけにしときますw

このときもメスがイエコオロギを食べているのを見計らってオスを入れたのですが、オスが天井でくつろいでいるうちに食べ終わってしまいました。
ケースの中には、不気味な静寂…。
いやはや、こわかったですw
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月05日 23:40
4時間ですか。。。(汗)
長いな〜、なんせうちのカマキリたちが1時間ほど前に交尾を始めたもので。。。
明日朝早いし寝たいのですが・・・(汗)

放っておいたら共食いしそうだし。。。

Posted by いずみ at 2008年09月15日 22:46
>いずみさん
いずみさんとこでも交尾キタ-・。+(ノД`●)。+
交尾後に食べられるのを阻止したくて、結局4時間も拘束されたわけです。
マキロンで脱色する鎌きるおパワーなら、寝なくても大丈夫でしょうw
あとは祈るだけです、はい。
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月16日 00:45
先程様子を見に起きたら共食いされていました(;´д`)

逃げられるように解放してメスにはお腹がはちきれるほどにエサを与えていたのに。。。

Posted by いずみ at 2008年09月16日 02:13
>いずみさん
工工工エエエエエェェェェェΣ(゚Д゚ノ
まあでも冷静に考えればこれが本来の姿で、メスに高濃度の栄養が入ったことを祝福でもしようではありませんか!( pωq)
もしかしたら、オスが「ぼくを食べないと終わらないよ」と言って、メスが感動しながら食べたのかもしれません。
カマキリ本来の純愛に、強き子孫あれっ!(○ゝω・)b
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月17日 00:19
初めまして・・・・

カマキリの記事を検索していてココへ来ました。
私もカマキリが大好きで中学時代(数十年前)にお祭りの出店で始めてカマキリと出会いそれ以来この歳に成っても今だ飼育をしています。

記事を読ませて戴きましたが私はここまで観察を記録した事が無く興味深々で読ませていただきました。

最近では外国産も始めて四苦八苦の苦戦中・・・
主にYahoo-のブログに書いているので自分のHPは更新もしていないズボラな飼育者ですがお暇なときにでもお越し下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/okinawalove082
(最後に小文字の7を加えて下さい)
Posted by クワハン at 2008年09月18日 11:13
>クワハンさん
飼育ってどんどん深みに入っていきますよねー。
知識や技術がついてくると繁殖もスムーズにいくようになって、まさに売るほど増えていきます。
クワハンさんは、まさにそこまでいったのですねw
Tシャツ、高すぎますw
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月19日 00:01
どうもです・・・

確かに全種制覇したい所ですが意外とカマキリの数と云うか種が多いですね(^^;

売るといっても飼育の方がおろそかに成るのなら好きな方にも分けてあげてその方の飼育技術も聞きたいと言うのも有ります。

まだまだですよ・・・(笑

Tシャツ・・・確かに今の時代であの価格は高い気がします。
大量生産ではなくて注文ですから仕方が無いのかな〜
佐賀に住む私の友だちがカマキリが好きで作ってみたらしいです。

まあ・・機会が有れば・・ですね。
Posted by クワハン at 2008年09月19日 17:02
>クワハンさん
全種制覇!いいですねー!(^O^)
…と騒いでいる自分は、オオカマとチョウセンしか見たことがありません。
いつかはハラビロ…と夢見ております。
交流のきっかけや手段としての販売は、純粋で素敵だと思います。
本気で飼いたいと思う人が集まりますし、質のいい情報も集まると思います。
カマキリのかわいらしさを知る人が、もっと増えればいいですね(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2008年09月19日 21:19
お久しぶりです、ぁぃさん。
一段と寒くなりましたね。

我が家のカマキリちゃんたちは日に日に老化が進行し、以前にもまして手がかかるようになりました。
それが、手がかかるほど可愛いとはこのことでとっても愛おしく感じるんですよね。

さて、オスのタマちゃんはあまり動くことなく1日を過ごすようになってきて食欲もおちてきています。
それでも飼育ケースを開けると外に出たがるので、お食事をしてケースの外で遊ばせます。
メスのカマちゃんは今日で交尾後1週間が経ち、お腹も大きくなってきました。食欲は以前よりは落ちましたが、ハエなどをケースの中に放つといつの間にか食べてます。

さて、ぁぃさんに質問いいでしょうか?(と、いいつつも聞いちゃう私ですか^^;)

1. 産卵前のメスはミルワームをどのくらい食しましたか?

2. ぁぃさんが飼育したカマキリは交尾後、どのくらいの期間で産卵しましたか?

3. 産卵前のメスは神経ピリピリと教えていただきましたが、他に注意することはありますか?

ぁぃさんにばかり頼るのは申し訳ないと思い私なりにネットで検索したのですが、色々と不安もありましてぁぃさん頼みでこちらにお邪魔させていただきました。本当にすみません。
Posted by ちっち at 2012年12月04日 22:14
>ちっちさん
おお、介護の時期に入りましたか。カマキリが昆虫ではないことを体感してくださいw
1.のお返事
産卵前はまだ元気でしたので、ミルワームはあまりあげていませんでした。どちらかと言えば、介護期に入ってからの栄誉補給といったかんじであげてました。産卵前は、できるだけバランスのいい食事をあげたいところです。季節的に厳しいですがw
2.のお返事
2〜3週間ぐらいだったかなーというかんじです。はっきり覚えていないのであしからずw
3.のお返事
産卵はたぶん午前中にすると思うので、その時間帯はあまりふれあわないほうがいいかも。
ただし、遠くに人間の気配は感じさせてください。味方オーラを出すのをわすれないよーに(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2012年12月05日 23:43
お返事ありがとうございます!

アドバイスありがとうございます。
うまく産卵までいけるといいなと思いつつ、それよりなにより長生きしてくれることを願いつつ頑張ってもらおうと思います。(これは私のエゴですね…)

今日は生きたハエを1匹捕まえられたので、それを食べてもらおうと思います!
Posted by ちっち at 2012年12月06日 21:56
>ちっちさん
いえいえ、長生きを願うのをエゴと思うのは、まだ閉じられているドアがある証拠。ドアを開けると、長生きを願うのはお互いのためだと思えますよー(^O^)
つか、虫を捕獲する生き物を飼うには飼い主が虫を捕獲することになるのは、どこも同じですねーwww
Posted by ぁぃ♂ at 2012年12月07日 00:48
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