2008年10月07日
それぞれのオオカマキリ

秋が深まっていくとともに、徐々に弱り始めているオオカマキリたちです。
こちらは、交尾して妊娠中のメスです。
この個体は特に弱っており、すでに天井まで上ることはできません。
カマの動きも遅くなり、えさを捕獲できないので、手渡しであげている状況。介護状態なのであります。
この状態で産卵まで達成できるかどうかは、非常に微妙な状況と言わざるをえません。
そんな状況なので、この個体だけ特別な飼育ケースにしています。


それぞれのオオカマキリ

こちらは、終齢への脱皮のときに片カマを失い、片カマのまま羽化したメスです。
一時は絶望感までありましたが、上手に捕獲し、捕獲したえさはきれいに食べる個性のおかげで、元気に暮らしています。
そんなわけで、この個体も交尾して妊娠中です。


それぞれのオオカマキリ

こちらは、2匹のメスの交尾相手の種カマのオスです。
かなり元気があり、ケース内をよく歩き回ります。
メスに食べられるのを2度もすり抜けた猛者なのであります。
手に乗せると、指にしがみついて腹を曲げてくるので、まだまだ交尾をしたいのかもしれません。
というか、メスの腹と指を間違わないでください。


それぞれのオオカマキリ

こちらは、もう1匹のオスです。
イケメンという名目で登場した個体が、この個体です。
顔やスタイルは端正ですが、交尾を経験させていません。
こちらも非常に元気で、動いていることが多いです。


オス2匹の食欲がピーク時より落ちていますが、たまに捕獲して食べているようです。
あまりにも食べていないときは、手渡しでえさや水を与えています。

どのくらいのペースで食べているか、捕獲ができているのか、いろいろな状況の変化によって飼い主の対応も変わってくるのが飼育なので、毎日よく観察することは非常に大切なことです。

あと、またこんなことを書くと変人みたいですが、昆虫の顔をよく見続けていると、昆虫が何か伝えてくることがあります。
うまくキャッチできれば、昆虫の望みをひとつでもかなえてあげられるかもしれません。

それにしても、この季節というものは寂しいものです。
祭りのあととでも言うのでしょうか。みんないなくなります。
飛ぶ虫は飛んでこない、跳ねる虫は跳ねない、鳴く虫は鳴かない、みんなそれぞれの一生を終えようとしているのが、この季節です。
越年や冬眠をする生き物もいますが、身近な昆虫の多くは、この秋の終りに★になります。
飼っているオオカマキリもその例外ではなく、いつかはその日がやってきます。
いやはや、秋の寂しさにはまだまだ慣れそうにありません。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(12) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>食欲がピーク時より落ちていますが
まずここですよね。いつもと様子が違うなと感じるのは。
暖房器具でもつけてればいくらかは活性がよくなるのでしょうかね?

自然の気候のままに飼育していますが。

弱った妊婦カマキリ、やっぱり成虫まで育ったからには無事産卵してほしいですね。
親心というか。。。(笑)
Posted by いずみ at 2008年10月07日 23:04
そうです、寂しい季節なのです
アゲハさんが次々に終齢から蛹になってます
ショリショリ食べるシーンが見られなくなるのが寂しいです
気温が下がってきてるのに羽化しちゃうんです
これから恋して子孫を残す時間があるのか?と思い巡らすと寂しいです
秋ですね…
Posted by つばさ at 2008年10月07日 23:27
>いずみさん
そうですね。次の日見てコオロギが減っていないと、なんで食べなかったのかなと思いました。
じっくり観察してたら、捕獲時のカマの速度が遅くなり、しかも狙いがいまいちなんです。
原因がいろいろあることはいずみさんもおわかりだと思いますが、寂しいものです。
自分も、通常飼育での延命措置はあまりやりたくないほうです。非常時は別ですけどね。
命は終わるときに終わらせるのが、自然環境の再現だとも思っています。
…とはいえ、完全に人情を捨て切れるほど強い人間ではないのも事実ですけどw

>つばささん
この時季に蛹化したら越冬させたほうがいいのでは………つか、羽化しちゃうのですかw
日中から日光の当たらない薄暗い北側に置いても羽化しますかねー…
できれば、花が咲く時季に飛んでほしいところですね。
Posted by ぁぃ♂ at 2008年10月08日 00:31
先日産卵したゆきちゃんが危篤です。
最後に残ったのは満身創痍の妊婦ジロのみとなりました。

昨年はハラビロを飼っていたのでこの季節はまだ余裕でしたがオオカマは死期も早いですね(汗)

ちょっと想定外でした。。。
Posted by いずみ at 2008年10月08日 21:24
>いずみさん
産卵して生まれてきた役割を果たせて、安堵していると思います。
最期のときは、静かに安らかであってほしいですね。
ウチのも、あと1週間もつかもたないかです。
Posted by ぁぃ♂ at 2008年10月08日 22:24
人の臨終の様な会話…最後までお世話するとそうなるんですね
アゲハさんは羽化した時がお別れ時なので、元気でねぇとお見送りして終われますが、寒くなるこれからは先々の心配をして寂しさがつのります
Posted by つばさ at 2008年10月09日 07:49
>つばささん
生まれたときを知ってますからねー。
何回もの脱皮を見てきて、交尾を目にし、老いも見ています。
カマキリの生き様は、おだやかであり早いです。
アゲハの飼育は自分も経験がありますが、いろいろな昆虫を飼ってきた自分が言うのもなんですが、二度と飼わないと思われる昆虫です。
羽化後の別れの寂しさは異常です。軽く鬱になりましたw
きれいすぎて美しすぎて可憐すぎて神秘すぎるあの姿は、まさに神です。
鬱は1度でいいことにした次第w
Posted by ぁぃ♂ at 2008年10月09日 23:30
交尾を終えても産卵しないカマキリ。
うちのはおしりから黄色いドロっとした体液?みたいのがちょっと出ています。
なんだろう?下痢してるのかな?

あいさんのカマキリはそういった症状ないですか?
Posted by いずみ at 2008年10月11日 17:51
初めまして
オオカマキリの飼育で検索してここにたどり着きました。私もオオカマキリを飼育しているのですがどうも交尾がうまくいきません。床にメスを置き、その後ろにオスを置いてみてるのですが、オスは興奮してお尻をそり返しながら飛びかかるのですがメスに交わされたり掴まれたりでどうもうまくいきません。ぁぃさんはブログ見る限りでは、ケースに同居されてるだけのようですが、オスが1匹しかおらず、安全に交尾させる方法はないものでしょうか?ちなみに、オスもメスも羽化して1ヶ月たっております。
Posted by ベジ at 2008年10月11日 22:10
>いずみさん
こっちはそういった症状は無いですが、それはもしかしたら卵のうの原料じゃないでしょうか。
発泡前の卵のうの原料は液体なので、それが何かの勢いで漏れてしまったような気がします。
近いうち産卵がある兆しかもしれませんよ(^O^)

>ベジさん
はじめましてです(^O^)
カブトムシもそうですが、オスとメスの間には人間が感じ取れない相性というものがあるようです。
正確には、メスのほうでオスを受け入れるときに好みがあるということです。
そんなわけで、相性の問題なのでどうしようもできません。
ただ、試してみたいことがあるとすれば、メスが何かに集中しているときなら、オスを拒否できないかもしれません。
いちばん簡単なのは食事です。
すぐ食べ終わらないような大きさのものをメスに与え、そこを狙ってみてはどうでしょうか。
交尾なので成功しても失敗してもオスが食べられるのを覚悟しつつです。
Posted by ぁぃ♂ at 2008年10月14日 00:07
>>卵のうの原料じゃないでしょうか
そんな気がします。膿(うみ)みたいな感じですが垂れ流しています。

しかしジロは老衰しすぎて体が卵のうを作れない気がします。
ジロ、成熟しすぎたんですね(汗)
Posted by いずみ at 2008年10月14日 23:42
>いずみさん
産卵できないほどの老衰なら、流れ出ているのもやむをえないことかもしれませんね。
カマキリ飼育でいちばんつらいことは、老いがあからさますぎることだと感じています。
それだけ他の昆虫よりも表情が豊かなことかもしれませんが、怖いものなしのあのカマキリが天井にも上れなくなるんですもんね…
こっちは、今もカマキリのメスにコオロギを手で支えながら食べさせています。
Posted by ぁぃ♂ at 2008年10月15日 00:04
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