ホトトギスの葉の上で休むユスリカ。
羽化がピークを迎えているようで、かなりの数を確認できます。
そうなると、アリグモもホトトギスの葉の上で待機。
ここに食物連鎖の世界が出来上がります。
この2枚の写真、どちらの生き物も前脚を上げていることがわかります。
6本脚の昆虫であるユスリカがこのようにするのは、前脚に触角の役割を持たせているからです。
より遠くの情報を早期に敏感に察知するために、前脚を触角のように使っています。
一方、8本脚のクモであるアリグモは、名の通りアリのふりをするために前脚を上げます。
上げられた前脚は触角そっくりに見え、体の形からもアリへの擬態が成立します。
蜜はどこかなー、アブラムシはどこかなーというふりをしながら、いきなり襲いかかる狩猟をします。
ヒトは前足から歩行の役割を捨てて、道具を操る「手」を得ました。
その結果として偶然頭の位置が高くなったこともあって、脳が発達しました。
生き物に新しい性質が備わった時、そこから得られる情報を処理するために脳が発達することは自然なことです。
アリグモやユスリカも、他のクモや昆虫とは違った部分が進化し、より独特な生態を持つ生き物になっていくのかもしれません。
確かによく見ると足が8本( ゚Д゚)ハッ 地味ですが、立派な擬態ですね。
余談ですが、相変らず素晴らしい接写です(´Д`;)ハァハァ
アリグモは近づいてみてよく見ないと、クモだとわかりません。
人をもだますアリグモ、こういう昆虫こそクロアリモドキとかクロアリダマシにしたいですな(^O^)