
ムネアカオオアリのマユが5個に増えました。そしてそのマユをよく見ると、中でサナギになっているようです。
いやはや、ようやくここまできました。ちょっと感動です。
ここで落ち着いてこの写真を見てみると、生長の具合が5グループに分けられるような気がします。卵、小幼虫、中幼虫、大幼虫、マユです。
何回かに分けて行われた産卵は、大きく5回に分けて4〜5個ぐらいずつ産まれたのかもしれません。はじめの働きアリが羽化したときにまだ幼虫がいれば、女王はその幼虫の育児から解放されます。しかもその幼虫はえさをもらうことに慣れた大きな幼虫なので、育児初心者の働きアリでも容易に育児ができそうです。
昆虫の歴史は長く、進化の適正度もますます完成形に近づいているとすれば、女王の本能の中に「新しいママのための産卵と育児のしかた入門編」なるものが存在していてもおかしくはありません。
この育児本の完成度の良しあしが、女王の育児のうまさにあらわれるのだとしたら、やはり遺伝や本能というものはとてつもなく重要なものだということになります。
黒い点がついているのがお尻の方でしょうか。
脚の向きを見ると、黒い点があるほうがお尻のほうのように見えます。
マユができあがっていく様子を観察したかったのですが、人のいないうちにさっさと作ったようです(^O^)