
ムネアカオオアリのコロニーは1匹の女王アリと17匹の働きアリになっていますが、ここにきて働きアリの中の1匹が危篤です。

左側の個体が危篤状態です。
この個体は羽化した直後から脚の動きが悪く、その後もずっと同じ状態でした。
6本の脚を上手に動かせないようなかんじで、脚を広げたままいつもじっとしていました。そのうち自らコロニーを離れ、別の部屋に移ってからは時々来る仲間の働きアリからえさをもらう日々でした。
そんな状態が2週間ほど続き、今日は脚を曲げたまま立ち上がれなくなっています。触角や脚はまだ動いていますが、昆虫が脚を曲げてひっくり返るのは危篤と同じ状態と言えます。

様子をうかがう仲間の働きアリ。危篤の個体もそれに反応しますが、自ら別の部屋に移ったときからこうなるのを知っていたと思われます。
高度な知能を持つ生き物の飼育では、死までの過程に遭遇することがあります。
働けなくなった個体もちゃんと世話する生き物って
ほかにもいるんでしょうか。
なんだか全体でひとつの命みたいな印象受けます。
ポイポイ巣から投げおとしてましたのぉ
面倒見るか、切り捨てるかは
アリさんの種の性質とかあるんでしょうかね
こうやって面倒見てるとか
やっぱ社会の基本というか、すごいわぁ・・・
今日、この危篤だった個体が★になりました。
その後の行動が興味深いのですが、★になったあとは仲間にばらばらにされて別の部屋のゴミ置き場に運ばれました。
これは、「生」は非ゴミ、「死」はゴミという分別をはっきり意識して行った行為です。また、ゴミと認識するためにばらばらにしたのかもしれません。
見れば見るほど謎が増えてきて、今夜も眠れませんw
>ぐわ氏さん
あ、それ見たことあるかも。アリ塚を作る種類のアリで、アリ塚の入り口から捨てるんじゃなかったでしたっけ?
きのこ栽培をしたり奴隷狩りをしたりと様々なアリがいるので、コロニーの概念も違いがありそうですね。
昆虫のかしこさを知るにはアリ飼育って適してるかも。とにかく驚嘆の連続です(^O^)
途中でけがをした昆虫は何度も見ましたが、先天性は自分も初めての遭遇でした。
社会性の強い昆虫なので即刻排除対象であるはずですが、自分から居場所を離れたのには驚嘆しました。
そしてその個体を世話するアリ、いやはや、もはや飼育のレベルではありません(^O^)