2010年11月09日
雨の日に見つかることが多いカタツムリ。それは湿った環境が好きということだけではなく、水をよく飲む生き物だからです。
エンマコオロギは野菜を十分にあげていても、それとは別に水をよく飲みます。カタツムリもこれと同じなわけです。

カタツムリの飼育の説明に「霧吹きをしましょう」とよく書いていますが、同時に水浸しは禁物とも書いています。ここで注意するのは、水浸しになるくらい霧吹きをしてはいけないということではなく、霧吹きのあとに水浸しになるほどの水を残してはいけないということです。
前述したとおり、カタツムリはよく水を飲みます。つまり、水を飲ませなくてはなりませんので、ある程度の水滴は必要だと考えます。
自分の場合は、砂利面、木炭、カタツムリの殻のほかに、飼育ケースの内側の壁面に水滴がつくように霧吹きをします。すると、カタツムリは壁面を這いだします。このときに口のあたりをよく見るとわかるのですが、もぐもぐさせながら水をいっしょうけんめいに飲んでいます。(http://aiaicamera.seesaa.net/article/145223535.html
そんなわけで、十分に飲み終えるまで蒸発しない程度の水滴が必要だと思います。壁面に水の膜を作るのではなく、水の粒々を付着させるかんじです。
ただし、赤ちゃんカタツムリの場合は溺れる可能性があるので、水滴の大きさを小さくします。野菜などにつく水滴の大きさにも注意する必要があると思います。

水浸しというのは水溜りの意味だと考えていいと思います。これは、溺れないようにという意味の他に、長時間濡れっぱなしもよくないということです。このあたりは自然界の生息環境を考えれば当たり前のことですが、濡れっぱなしが好きなら沼地の縁にしか生息しないでしょう。しかし、草原や畑などもいるので、雨程度の水分と一定時間保たれる十分な湿度があればいいということになります、このあたりはアマガエルと同じです。

プラスチックの飼育ケースに何も敷かないで飼育している場合、霧吹きの水が長時間残ることになります。その場合は、吸い込んだりしみ込んだりする素材を敷くか、霧吹きの量を減らすといいと思います。
また、ケースのふたをどうするかも悩むところですが、一定時間保たれる十分な湿度というのを基本として考えればいいと思います。砂利を深く敷いて水を吸い込んだ木炭を置いているような場合は、通常は網目の普通のふたでいいと思います。空気が乾燥しているときはふたの半分ぐらいをラップで覆います。
ラップを全面にかぶせて空気穴をあける方法をよく見ますが、これは生まれたての赤ちゃんの場合はいいのですが、成貝にはちょっと過湿かなと思います。日本は雨や晴れの日があるので、徐々に乾燥していく環境のあとに霧吹きをするのが自然だと思います。

以上、通常期の霧吹きについてでしたが、冬眠期はまた別になります。
これも自然界のことを考えればいいわけで、乾燥した空気で覆われる空間に、雪解け水が地面からわずかに蒸発したぶんだけの湿度をプラスすればいいと思います。
正解かどうかは別として、自分の場合は常に水を吸い込んでいる深い砂利の上にカラカラの枯葉をケースの8分目あたりまで入れます。霧吹きは週に1回程度に落としています。もちろん、膜を張って眠っているカタツムリを濡らさないように注意をする必要はあります。
休眠期に起こされるのはかなりのストレスになるので、冬眠中のカタツムリは起こしてはいけません。

ケース内の枯葉は、蒸発した水分や霧吹きの水やバクテリアなどの影響で、中層部から下層部にかけて徐々に柔らかくなっていきます。真冬でも気まぐれで起きてくるカタツムリが毎年いますが、この柔らかくなった枯葉を食べています。
ちなみに、飼育ケースの掃除は冬眠から覚めるまでいったん中止します。ふんもほとんどしなくなるので掃除の必要もないのですが、何より不自然な目覚めをさせてはいけないわけです。

カタツムリの飼育のポイントは、湿度管理にあると思います。これは24時間の気温の変化と同じ原理と思えばいいので、常に一定であるほうが良くないと思います。
迷ったら自然の環境を思い出す。これが基本だと思います。
湿度100%近い熱帯に住む生き物の場合は、それに沿った飼育環境が必要なわけです。日本に住む生き物は日本の自然の環境を再現して飼育するのは当然のことです。
ただ、カタツムリは種類ごとの生息範囲が狭い生き物なので、採取した地域の自然環境を考える必要があるかもしれません。さらに言うなら、採取した場所も大事です。畑でつかまえたとしても、日当たりが4時間の畑かもしれませんし8時間かもしれません。アブラナ科の畑かもしれませんし周囲に特定の雑草がある畑かもしれません。ここまで考えて再現してあげれば、カタツムリも過ごしやすいでしょう。

最後に、カタツムリは怒ります。通常は触れば目玉や頭を引っ込めますが、そのあとにすぐ、しかも急速に頭や目玉を出して来たら怒っていますw
何らかの怒られた原因があるので、お互い仲良くするためにその原因を探りましょう。

..........@ノ”<殻を持って無理に壁から離すと怒るお
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(8) | TrackBack(0) | カタツムリ〜2010年 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うん、カタツムリは水飲みますねー
知られていませんが、カブクワも飲みますよ。
まあ飲まなくても生きてはいけますが。
何の生き物でもペットボトルのキャップに水を溜めておけば間違いないでしょうw

つか今日は体力限界でもう寝たいんですが、無茶苦茶共感したので意識朦朧で書き込んでいきます。

>カタツムリは種類ごとの生息範囲が狭い生き物なので、採取した地域の自然環境を考える必要があるかもしれません。

もうコレほんっとガチ。
これさえ出来れば飼育完了ってなぐらい。

何の生き物でもそうですが、自分も飼育法を検索する前に、そんな感じで飼育環境を整える事から始まります。
そのお陰か、外産トカゲもその辺のウスカワであっても誰も死んでませんw

難しいのが外産の土壌分解者達。つかいわゆるヤスデ達ですが。
金では解決しないような、複雑な環境で生きている虫なので、自分は何度も殺しています。
若い頃は何でも手を出していたんですが。
もうこれだけはお手上げ。飼う覚悟がありません。
バタバタと死んで行きます/(^o^)\


自分は基本ズボラMAXなんですが、飼育する上で両派や魚、昆虫にとっては、つかず離れずのそんな関係が逆に良いのかも。

手をかけた個体こそ殺してしまう事が多々。
Posted by 目薬 at 2010年11月09日 09:10
ウチは冬眠はさせないです。
室内の、特にリビングで飼育している為、自然とそうなってしまいます。
ただ、カタツムリのためにエアコンを使うということはしないので、
真夏や真冬はエピフラムを作って寝ている時間が長くなります。
エピフラムを作らず転がって寝ていることも良くあります。

飼育ケースは、プラカップでフタに錐で穴です。
中には水苔を使っているものもあります。
(区別は様子を見て、個体ごとにテキトー。孵化からひと月位は水苔だけで湿度調節)。
ウスカワやオナジは初代は5年前で、兄弟同士や野生のコを取り入れたりで、
今最大5代目(6代目かも)になっていいます。
今年拾った野生のコと比べると、累代飼育のコは飼育環境(人間の都合)に順応しているように思います。

水ですが、
あるオナジ5匹がいるケースには、くぼみがあって(お惣菜のケース故)、そこに水を溜めておくと飲みに来ます。

湿度は夜上がりますよね。
なので霧吹きは基本的に夜です。
それと、窓を開けていると、フタの穴から感じられる雨の気配に反応し、活発になる様子が見られます。

それから、飼育環境でずっと灯りがついているor真っ暗の場合でも、
夜になると行動開始、朝が来てしばらくすると休眠体勢になります。
体内時計ですね。

カタツムリは気象予報士、そして時計の役割になっています。
Posted by みにみに at 2010年11月09日 18:18
質問です。

カタツムリが大触角をグルングルンと振り回すような仕草で闊歩している時があります。
これは、我が家ではオナジマイマイにしか見られない行動です(ミスジ、ウスカワはしない)。
条件が特定できないので、とても不思議に思っています。

この行動の意味、ぁぃさんはわかりますか?
Posted by みにみに at 2010年11月10日 18:36
>目薬さん
生き物の飼育で壁にぶち当たったり迷ったりしたときの答えのほとんどは、自然界にありますねー。
しかし、その中でも難解なものがまさに土。土は物質ではなくて世界なので、次元が高くて摩訶不思議ですw
たぶん最も難しいのが土系の生き物でしょうね。アリは社会性が高いので自分たちでなんとかするので助かってます(^Д^)

>みにみにさん
うんうん、その答えが出てくるのは相応の観察データがあってのものだと思うので、飼育とはこういうことなんですぞと他の人にも教えたいですw
観察しただけたくさんのことを教えてくれるのが生き物なので、気象や時間まで教えてくれれば、もう最高ですなw

>みにみにさん
ウチのカタツムリもそのような動作を何回もしますが、その前後の状況は次の通りです。
・這う場所が90°近い角度の場所に来たとき、大触角をぐるりんこと回して次に進む方向を見定めている。
・回す円の直径が5mmぐらいに小さい場合は、ボーっとしているときに相手を意識せずに回している。これはリラックス状態であると自分は思っています。
Posted by ぁぃ♂ at 2010年11月10日 23:49
「大触角をグルングルン」の理由、わかりました(^^)/
コメント頂いてから、約1日半、隙を見ては観察しました。

まさしく
>・這う場所が90°近い角度の場所に来たとき、大触角をぐるりんこと回して次に進む方向を見定めている。
です。
オナジの中でも5匹が一緒にいるケース(例のお惣菜ケース)のみであることも不思議だったのが、ここで判明しました。
そのケース、下の部分が受け皿状、フタが台形(天井は受け皿より狭い四角)なのです。
分度器がないので目測ですが、75〜80度。
この壁にいる時のみ「ぐるんぐるん」が見られます。
他のオナジ、ウスカワ、ミスジのケースの壁はどれも逆台形or垂直です。

う〜ん、すっきりした!
このケースはオナジにしか使ったことないんです。
ウスカワはこのケースには不向きだから、予備はあるけど試さないつもりです。

ありがとうございました。
更なる観察に精進したいと思います。
Posted by みにみに at 2010年11月12日 20:46
>みにみにさん
みにみにさんの文章には図鑑や飼育本に書かれていないことがたくさんあり、この人の観察力は普通じゃないなと思っていましたが、今回の文章を読んでいて、まさにそれが証明されたなと思う次第(*^ー゚)b
この観察と分析こそが飼育であり、そこから生まれる新発見がまた新しい飼育の面白さを呼ぶのだと思います。
いやはや、すばらしい。また何か不思議や新発見ありましたら、ぜひぜひ書き込みをお願いします(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2010年11月12日 21:28
 うちのかたつむりさん、今朝起きて見てみたらついに冬眠体勢に入り膜をはってました。
 前に一度、飼育ケースのフタをはずした時にケースのふちに登ってきてしまったのでフタができず…殻を持って壁からはがそうとしたらすごく怒って頭や目玉を急速に出してきたことがありました(+o+)
Posted by みあ at 2010年11月12日 23:25
>みあさん
子供のころはけっこう臆病なので警戒しながら目玉を出しますが、大人になって馴れてくると堂々と怒ってきますねw
冬眠と膜張りの関係ですが、張る頻度が高くなってきた時が冬眠であることが多いようです。
乾燥もしていないのに張るときも冬眠の合図ですね(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2010年11月13日 18:54
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