2010年12月09日
ウスカワマイマイとパツラマイマイとで同居中の直径2.5mmのカタツムリですが、今までずっとウスカワマイマイの子供だと思っていました。
ところが、玉葱蓋さんのご指摘があったのでぎりぎりまで近づいて接写した画像をよくよく見ると、なるほど、これはウスカワマイマイではありません。
ご指摘のベッコウマイマイについても他の種類と比較しながら調べてみましたが、自分もベッコウマイマイのなかまであることまでたどりつきました。
ただ、ベッコウマイマイのさらにどの種類なのかは現在調査中です。

いろいろな角度から撮った画像を掲載してみます。

これはベッコウマイマイのなかまっぽい(オオウエキビorヒメハリマキビ?)

これは、飼育ケースの壁を這うところをケース越しに撮ったもの。体の色はこげ茶系で、殻のへそは閉じた形状です。


これはベッコウマイマイのなかまっぽい(オオウエキビorヒメハリマキビ?)

ほぼ真横から撮ったもの。右側と左側です。
殻の形状としては、もっこもこの山型。巻口まで見ると正三角形に近い山型です。
殻の上部が白くなっていますが、これは汚れではありません。殻が乾いたので通常より白く見えているのだと思います。濡れると濃いクリーム色に見えます。
体の色は、上半分がこげ茶系、下半分がうす茶系です。


これはベッコウマイマイのなかまっぽい(オオウエキビorヒメハリマキビ?)

2.5mmの直径ですが、すでにこれだけの巻き数があります。
巻きの前半がクリーム色、後半がウスカワマイマイと似た黒斑が入ります。
体はこげ茶系ですが、光が透けると赤っぽく見えます。


これはベッコウマイマイのなかまっぽい(オオウエキビorヒメハリマキビ?)

殻の頂点方向からの上部撮影。
光が透けて赤く見える部分は、もしかすると本当に赤くなっているかもしれません。
再確認すればいいのですが、肉眼で見ると黒いゴマ粒にしか見えず、写真を撮って調査中な次第。ちなみに、この写真の撮影時には、殻の頂点とレンズの表面がわずかに接していますw

いずれにしろ、正式な名称まではまだ不明ですが、ベッコウマイマイに属するカタツムリではないかということは恐らく当てはまると思っています。
今後このカタツムリは、当ブログ内に限ってベッコウマイマイと呼ぶことにします。

■追記
K.さんからのご指摘により、このカタツムリは「ベッコウマイマイ科のオオウエキビ」ではないかということです。
謎が解けてすっきりしました。ありがとーございました(^O^)/

■追記
矢野さんからのご指摘で、ヒメハリマキビではないかとの情報がありました。
自分もまだまだ勉強不足ですので、貴重な情報ありがとーございました(^O^)/
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(8) | TrackBack(0) | カタツムリ〜2010年 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前ベッコウマイマイの仲間だとばかり思っていたマイマイが、
エンスイマイマイという名のマイマイだとコメントで教えて下さった方がいます。
その方のコメントに、
ベッコウマイマイ科では特徴があり、軟体部の尾端に角状突起があります。
と書かれていました。画像を見ると、尾に突起のようなものが見えますね。

玉葱蓋さんのおっしゃるように、ベッコウマイマイの仲間みたいですね。

Posted by 玉つむ at 2010年12月10日 21:25
>玉つむさん
角状突起!?(゚Д゚ )
今まで気がつかなかったのですが、改めて見てみるとありますねー!
いやはや、これは貴重なご指摘、新発見の感動と知識をありがとーございます(^O^)
こういう瞬間って、ネットやっててよかったーって思いますw
それにしても、こんなところに突起があったなんてびっくりです。肉眼ではゴマ粒にしか見えないのにw
玉つむさんとこも毎日見てますので、これからもかわいいカタツムリを紹介してくださいねー(^O^)/

.....@ノ”<ぼくも玉つむさんに撮られたいお
Posted by ぁぃ♂ at 2010年12月10日 23:42
こんばんは。
ネット検索からたどり着きました。
以前、玉つむ様のブログでエンスイマイマイとお答えした者です(^_^)

このカタツムリはベッコウマイマイ科で間違いないです。さらに見ていきますと、螺層は6層で螺塔が高く丸みを帯びた円錐状、殻は淡褐色で縫合が深く、各螺層が膨らんで体層周縁に弱い角があることから、これはオオウエキビでしょう。
恐らく、ネット上での生体写真は無いので、この写真は貴重だと思います!
Posted by K. at 2011年11月11日 00:05
>K.さん
玉つむさんのところからようこそでございます(^O^)
オオウエキビ…ですか?自分もあれから調べてみましたが、「ベッコウマイマイのなかま」より先へは進めませんでしたw
とりあえず貴重っぽいということなので、文中とタグに追加しておきます。
大変貴重なご指摘、心底感謝いたします!(^O^)/
Posted by ぁぃ♂ at 2011年11月11日 00:42
オオウエキビということで、いったん解決されているようですが、
オオウエキビは、周縁にもっと明瞭な角が形成されます。
また、各螺層が丸みを帯びていますので
ヒメハリマキビだと思います。
検討してみて下さい。
Posted by 矢野 at 2011年11月27日 18:26
>矢野さん
ヒ、ヒメハリマキビですか!
もう、分類が難しすぎて自分には結論を出せそうにありませんw
候補の種類が増えたということは進歩的なことなので、記事本文やタグにも加筆したいと思います。
貴重な情報、ありがとうございました。自分もすごく勉強になりますっ(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2011年11月29日 19:43
矢野様
かなり遅れてしまいましたが、ご指摘ありがとうございます。
ヒメハリマキビを考慮し改めて検討した結果、やはりヒメハリマキビのように思われました。
殻高は高く殻径よりも高いのがオオウエキビですが、画像の個体は各ショットを見る限り、殻高は殻径よりもやや低いようです。殻表は、螺層上層部が白化してしまっていますが、体層を見る限りは光沢は強く、絹状光沢を呈するように見えます。これはヒメハリマキビに当てはまりますね。体層周縁の竜骨状の角は角度によりはっきりと見えないものと考えていましたが、一枚目の画像を見ても、どうも見当たりません。軟体部は触角や頭部が黒色で、これもヒメハリマキビに当てはまりますね。
総合的に判断して、やはりオオウエキビではなくヒメハリマキビでしょうね。
私は都内で陸産貝類を探しており、まだ駆け出しではありますが、今後もよろしくお願いします。

ぁぃ様
誤同定の程、申し訳ありませんm(_ _)m
私もまだまだ勉強不足なところもありますが、よろしくお願いします。
Posted by K. at 2012年10月28日 14:09
>K.さん
書くなら書くでもっと鮮明な写真を撮ればよかったのですが、ムラのある写真で混乱を招いてしまい、こちらこそ失礼いたしました(^^ゞ
これからも不明なカタツムリを見つけた時は載せるかもしれませんが、さらなる鮮明写真撮影に努めたいと思います。
その時はまたご指導ご鞭撻をお願いいたしますよー(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2012年10月28日 15:43
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