2011年05月12日
親カタツムリを冬眠から起こす

最低気温が10℃前後になってきたので、4か月以上も冬眠しているアオモリマイマイの親軍団を起こすことにしました。ふたを取ると3匹が壁にくっついていました。


親カタツムリを冬眠から起こす

ふたのほうにも3匹います。全部で9匹なので、あと3匹は枯れ葉の中にもぐっているようです。


親カタツムリを冬眠から起こす

注意深く枯れ葉を掘っていくと、カットルボーンのところに2匹いました。


親カタツムリを冬眠から起こす

別の場所の枯れ葉を掘ると、ここにこの姿勢で1匹いました。枯れ葉で深く包まれた場所にいた個体なので、膜が厚そうです。


親カタツムリを冬眠から起こす

おお、膜というよりはゴム状のふたです。白くなっているところが薄くなっており、わずかに亀裂が入っています。これが呼吸穴です。
このぶ厚い膜を取り除くと、中にさらにぶ厚い膜を張っていました。前にもそうでしたが、枯れ葉の深い部分で冬眠する個体の膜は非常に厚くなると同時に、ほぼ全数が二重に膜を張ります。
もっとわかりやすく言えば、何かにくっついて膜を張る場合は薄く、何にもくっつかないでコロンと転がった姿勢で単独で膜を張る場合に厚くなっていることが観察されました。

このあと飼育ケースを掃除して、再び中に戻っていただきました。全員無事に冬眠を完結し、今ではキャベツをバリバリ食べています。
その模様を、次回書きたいと思います。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 | Comment(4) | カタツムリ〜2011年 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。かたつむりのきれいな写真のブログ、しばし参考にさせていただいています。ぁぃさんは最近は冬眠させていないようですが冬期の温度管理はどうやっていますか?また、冬眠した場合は中途半端な温度のところに置いておくのはまずいものでしょうか。
実はうちではヒダリマキマイマイを一匹飼ってます。昨年は一匹なのに次々と200匹以上の子供を産み、これがうちにきてはじめての冬です。秋に冬眠準備をして、屋外だと寒暖の差が激しいので、小屋裏の一定して10〜15度になる場所に置き、いったん冬眠に入りました。でも12月のはじめに20度を超えるあったかい日が続いて起きたり寝たりを繰り返すようになってしまいました。冬眠中に寝たり起きたりすると体力消耗してしんじゃうと聞いてあせって、急きょ「冬眠させない」戦法に切り替えました。
いろいろな本を見ても15度以下で冬眠で冬眠中は安定して5度になるところに置くとか、起こしておくなら20度以上とかかいてあるんですが、安定して5度以下になるところってその時期冷蔵庫くらいしかなかったし、半端な温度(18度とか10度とか)のときにどうすればいいかどこにも書いてないんですよね。
暖房つけっぱなしで、室温がだいたい常に18度くらいなので、爬虫類用のヒーターを買って、虫かごの壁につけて中が20度くらいになるように上げて起こして飼ってたんですが、先日寒波が来てすごく乾燥した日以来、いつもはコケ付近で寝てたのに、枯れ葉エリアで膜を張ってうごかなくなっちゃったんです。
最初は乾燥かと思って霧吹きしてたんですが、もう5日もこもりっぱなしでさすがに心配になってきました。最近寒くて温度計ったら、ヒーターつけててもかごの中は18度くらいになってました。湿度は50%以上あります。冬眠に入っちゃったんでしょうか。この微妙な温度のまま置いておいていいんでしょうか。それとも、もっと寒いところに移動させたほうがいいんでしょうか。
よくカメなんかは微妙な温度のところに置いておいたら餓死しちゃったとかいう話も聞いたことがあるので心配です。豊富な経験を元にアドバイスいただけると嬉しいです。よろしくおねがいします。
Posted by Kaimai at 2017年01月20日 18:14
>Kaimaiさん
はじめましてです(^O^)
以前(この記事当時)は飼育ケースを暖房の無い部屋に置いていたので、枯れ葉などを入れて冬眠させていましたが、現在は暖房のある部屋に置いているので、結果的に冬眠しないようになりました。

冬眠をさせるかさせないかは、できればどちらかで統一できれば望ましいと思いますが、自然環境の要素が関係してくる場所に置いた場合、異常気象もまた自然現象なのでこれは仕方がないですな。
そこを克服させる場合は、置き場所の変更ということはいい方法だと思います。
冬眠中の温度ですが、「安定して5℃以下」という場所は自然界にはそうそう無く、「5℃〜12℃」ぐらいで考えてもいいと思います。(この記事当時は5℃〜18℃の場所に置いていましたが、めったに起きませんでした)

24時間常に18℃だと、高めの湿度を維持できれば起きっぱなしで冬眠しないと思います。湿度が低いとどんな気温でも膜を張りますが、それは一時的な自己防衛反応で冬眠とは別の行動です。
ただ、霧吹きで出てこないということは、カタツムリ本人は寝たいのかもしれません。その場合は本人の意思を尊重して、これ以上環境を変えないことがベストだと思います。

カタツムリの場合は特にそうですが、最終的には本人の様子を見て判断することが多いです。実に個性の強い生き物なので、飼育マニュアルは役に立ちませんw
また、カタツムリは自己防衛能力が高くて順応性の高い生き物でもあるので、そうそう死にません。極寒極暑極乾燥が長期間続かない限りは、病気や老衰でなければ休眠して生き延びると思います。Kaimaiさんの今の環境は死ぬ心配がまったく無い環境だと思います。

あと、なんて言うんでしょうねー、今まで飼ってきて感じるのですが、一時的な環境の変化が起きれば、確かに一時的に目覚めたりもします。ただ、それを優先する自己のバイオリズムのようなものがあって、結果的に自分で正しい方向に向かっていくような気がします。
なので、数日後のカタツムリの様子が正しい結果だと判断するのがいいかもしれません。
のんびりした生き物なので、結果を出すものんびりするくらいが同期するものです(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2017年01月21日 00:51
早速のお返事ありがとうございました!!
大変参考になりました。
個性が強い←やっぱりそうんですね!ぁぃさん多頭飼いしてるのに個体識別してるので、すごいなぁと思ってたんですが。
たしかに赤ちゃんたちが沢山いたころ、食べ物の趣向も親子で違うなーと思ってたんですよね。

>Kaimaiさんの今の環境は死ぬ心配がまったく無い環境だと思います。

すごく安心しました。
カイマイちゃん(うちのヒダリマキの名前)はこれまで外で暮らしてた時は毎年冬眠してただろうし、冬眠したいのかな、そっとしておこうと思って、ヒーターは消して時々霧吹きするくらいにしてたんですが、昨夜久々に動いてたようで、お気に入りの段ボールを食べつくし、土の方に潜って寝てました。カイマイちゃんが動いてるのを見ると安心するしなんだかとっても嬉しいんですよね。
今日は比較的外もあたたかく、暖房はずっと同じ設定温度ですが暖房のききもよく、室温20度くらいになってます。最近加湿器してても乾燥がひどいので、そこは気をつけつつ、これまでの環境で様子を見てみますね。ありがとうございました。またブログ楽しみにしてます♪
Posted by Kaimai at 2017年01月23日 16:57
>Kaimaiさん
カタツムリは紙を食べますねーw
ウチでもかなり前に偶発的に紙を食べられたことがあります。
いちおうカタツムリは紙を分解できる酵素や細菌を持っていますが、世の中の紙は不純物が多く含まれるので、何らかのリスクはあるかもしれません。
いずれにしろ、飼育は観察。状況を日々観察して、より良い飼育を楽しんでくださいねー(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2017年01月26日 00:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
ページトップへ戻る