飼育は対象の生き物の生長と飼い主の成長を体験するもの。たいていの飼い主は、飼い主自身が成長しきる前に、対象の生き物が死んでしまうことを経験します。
つまり、いつまで飼っても「飼い方」というものの確立はむずかしいかもしれません。
そんなわけで、自分自身の飼育方法もまた未完成なのでありまして、これが答えではないわけです。
飼育方法には、そのアイデアや発見に大きな喜びがあります。これから何かを飼う人は、その喜びもまた大切にしていけばいいと思います。
長くなりましたが、アオモリマイマイというカタツムリの飼育ケースの掃除について、ちょっと書いてみます。
まず、現在の飼育環境はどうなっているのかですが、基本的にここと同じです。
人によっては砂利を使用しない場合や土を使用する場合、または何も使用しない場合などあると思います。
■掃除のタイミング
これは、数字ではありません。汚れを感じたら掃除します。大きな飼育ケースに20匹も飼っていたら、3日で匂いが気になってくるでしょう。また、小さなケースに小さなカタツムリを2匹飼っていれば、1週間ぐらいそのままでも清潔は保たれるでしょう。
せっかく飼育して観察しているのですから、清潔か不潔かは判断できると思います。基本は、カタツムリに居心地の良い環境を提供することです。
だとすれば毎日掃除でもいいのではないかと思いますが、掃除のたびにくっついている場所からはがされ、その後は激変した環境に置かれることを考えれば、できればその回数は最小限にしたいと考えています。
結果としては、「不潔」と「カタツムリのストレス」をてんびんにかけて、「不潔」のほうが下がった時に掃除をするのがいいかもしれません。
人は清潔重視で何でもかんでもきれいにしてしまいます。庭の草も全部刈り、買ってきた種の花だけが咲く寒い庭を作りたがります。その見えないところでどれだけの生き物が迷惑しているか、また死んでしまっているか、そこまで気づくケースは少ないです。
そんな迷惑さは、せめて飼っている生き物にだけには与えてはいけません。最優先すべきことは、対象生物の居心地です。人間社会のルールではありません。
■掃除方法〜飼育ケース
内容物を全部取り去った後、内側のヌルヌルを完全に洗い流します。縁の部分にもヌルヌルがついているので、ここも忘れずに洗います。
少しでもけケースの透明度を維持するために、表側や底もこのとき洗います。大きなケースを狭い流し台で洗うのは大変ですが、蛇口にホースをつけてホースで水の出る向きを常時コントロールすれば少し楽です。
■掃除方法〜飼育ケースのふた
タワシかスポンジで入念にヌルヌルを洗い流します。たいていの飼育ケースのふたの裏は、凹凸が激しいので洗うのに苦労します。とがった部分もあったりで、けがにも注意するところです。
また、落ちた落ちないがわかりづらいですので、指でこすってみてヌルヌルが落ちているか確認するといいかもしれません。
■掃除方法〜砂利
ざるとボールを使って、米をとぐように水道水でじゃあじゃあ洗います。この段階でバクテリアが死滅してしまうのが無念。しかし、悪臭がして不潔になっているということはバクテリアの処理能力が劣っている状態だと判断し、リセットをかける考えです。
交換時期はありません。先祖代々この砂利で飼育してきました。厚みを増すために足したことはあります。
■掃除方法〜砂利の下の粒状活性炭
水道水でじゃあじゃあすすぎます。交換時期は、冬眠前の環境を作るときと冬眠明けの環境を作るときは交換します。夏場の匂いが気になる間隔が狭くなったら、交換することもあります。
■掃除方法〜砂利の上の木炭
水道水の下でタワシでガリガリこすります。交換時期は粒状活性炭と同じです。
■交換時期〜キャベツなどの主食
活発に活動する季節はよく食べますので、数や広さにもよりますが3日も経てば交換したくなります。また、手に入れたばかりの新鮮なキャベツの場合は、多少伸ばす時もあります。逆に冷蔵庫にしばらく置いておいたキャベツの場合は、早めることもあります。
これは、キャベツの風味と食べる量がほぼ比例するので、風味の落ちたものは交換サイクルを早めるということです。
■交換時期〜果実など
日持ちがしないものは、次の日には交換するか取り除きます。放っておくとショウジョウバエも飼うことになります。
■交換時期〜カットルボーン
何とも言えませんが、自分は数か月に1回ぐらいで交換している結果となっています。
きっかけは、食べる頻度と変色具合になっています。ある意味生ものなので、風味が落ちたっぽいなと思った時に交換しています。
ざっとこんな感じです。質問がありましたら、コメント欄にお願いします。また、こういう方法もあるよーというご提案がありましたら、どんどん教えてください。
以前、赤ちゃんカタツムリの飼育について、キッチンペーパーを敷くのを勧められたことがあります。
早速実行して見ましたが、水分や湿度の保持が楽になり、食べているのも見て食べ物にもなるんだと気づいたことがありました。(カタツムリは植物の繊維を分解する酵素を持っています)
このキッチンペーパーを使う飼育方法は、今でも実行しています。
カタツムリの「掃除して〜」という声が聞こえるくらい仲良くなれたら嬉しいです♪
先週、子供が下校途中でカタツムリを見つけてきたので、我が家でカタツムリを飼い始めました。
が、翌日おじいちゃんが畑から2匹連れ帰り、3匹買うことに。
サイズは大、中、小で名前もつけました。
見てる分にはとってもかわいいです。触るのはちょっと・・・。
あいさんのブログを見つけて、飼育環境などを参考にしてます。
木炭は入れてるんですが、砂利は掃除が大変そうで使ってないんです。
でも、湿度がすぐ失われる気もするし・・・。
大人のカタツムリ達でもキッチンペーパーを入れたほうがいいんでしょうか?
あいさんが砂利を入れてる目的って、何ですか?
掃除はなるべく毎日は避けたいのですが、カタツムリ達がケース壁面にフンをくっるけてるので、見苦しくって。
私は殻しか触れないので、カタツムリの移動は娘にやってもらうんですが、なかなかはがれてくれなかったりして、かわいそうです。
戻してあげてもずっと動かない子がいたりして、ごめんねぇ・・・って感じです。
やはり、カタツムリにとってストレスですよね?
って事は、ウンタもスゴイ(~_~;)
なので、チビスケ達は、つい毎日掃除してしまいます。
ヤマトは、相変わらず堂々としていて、寝ている時間も長いので、
自然に掃除は、1日おきとかですが…。
水装用の活性炭、これからの時期は特に必要ですね!
ちゃんと装備すれば、お掃除間隔もあけられる訳で(*^^)v
水苔や、土を入れている方もいますね。
水苔、今度使ってみようかと思っていました。
そうそう、ちなみに野菜で一番栄養価が高いのは?
話変わりまくるけどチコ(一番小さい子)が葉っぱ食いまくって芯を食わん。
あ、そうそう。画像掲示板に新メンバー乗せてるから画像見て。
よろしくです。(^−^)くミトイテネーー
かたつむりを見つけたので素人の浅知恵ですが、飼ってみようと思いこちらにまいりました
いろいろ参考にさせていただきますね
まさにその通り。カタツムリの不快感がわかるようになれば、もう人間社会のものさしは不要になりますねw
判断はカタツムリがすることで、人間はただそれを受信するだけかもしれません(^O^)
>目目さん
はじめましてです(^O^)
キッチンペーパーは大人のカタツムリにも普通に使えますよ。掃除も楽になります。ただ、乾燥しやすいのが難点です。
砂利使用の目的は、やはり湿度の長期間の維持です。
砂利と砂利の間にある水分が穏やかに蒸発するので、自然界の地面と似たようになります。
また、砂利は産卵場所でもあります。砂利を掘って産卵しますよー。
カタツムリを剥がす方法は、カタツムリとその周辺に霧吹きをします。そしてゆっくりと前後か左右の方向に滑らせます。滑るころには剥がれやすくなっています。また、つまようじとか箸を前に置いてその上に乗せてから剥がす方もいます(^O^)
>tumu☆mamaさん
正直これからの季節は、掃除の回数は多くなりますねーw なんせ量と匂いがすごいですから(^Д^)
それらの悪影響をいくらかでも抑えるために、木炭や活性炭を使っています。
水苔は自分も使ってみたいと思っていますので、そのうち投入するかもです。
>秋猫さん
九州で梅雨入りだそうですねー。いよいよカタツムリの季節です。
野菜の栄養価ですが、ここをご覧ください。
http://aiaicamera.seesaa.net/article/39834342.html
葉大根とバナナやイモの組み合わせが最強っぽいです。自分はキャベツばっかりですが(^Д^)
画像掲示板、しばらく見てなかったんで今日見ますねー。
>つばめさん
はじめましてです(^O^)
飼育開始おめでとーございます。
匂いと闘いながら掃除に始まり掃除に終わるカタツムリ飼育ですが、愛嬌はそれ以上です。
比較的表情がある生き物ですので、時間の進み方を10分の1にして向かい合ってみてください。
聞こえなかったものが聞こえてきますよー(^O^)
関東の野菜は汚染されているっていうのを察知しているのか?と悩んでいます。
キャベツはセシウムの吸収が多いとかで、自分が毎朝食べているのもいいのか悪いのか・・・カリウムで排出促進ということでバナナもセットで食べるようにしているのですが。
ニンジンは相変わらずカタツムリに大好評です。
関東だと「被災地応援」の名の元、出荷制限が一応はパスしている野菜が多く売られています(かなりの安値)。
産地表示のない野菜も売るようになったし、ナーバスです。
味やにおいに敏感なカタツムリなので、産地が違うことによる微妙な味を感知しているのかもしれません。
まさかセシウムまで感知してはいないと思いますがw
自分もスーパーからもらってくるキャベツの表側の葉っぱは用心すべき産地のものなので、かなり入念に洗っています。
まあ、洗って落ちるのは表面だけですけど(´・ω・`)
実は、ひと月ほど前に孵化した子カタツムリがじわじわと減ってきてどうしてあげたらよいのか分からず、教えて欲しいのです。餌はキャベツやキュウリで、下にキッチンペーパーを敷いています。最近カットルボーンを入れました(これは水気をかけると生臭いですか?)。みんなあまり動きがなく、木の枝やふたに挟んでいる空気を通す紙にくっついたままです。それをはがして見ると、殻の中に体がなくなっているのです。少し大きくしてから逃がしてあげたいと思っていたのですが、日毎に減ってきているようです。どうしたらいいでしょうか。教えて下さい。よろしくお願いいたします。
確率が高いと思われる順に書いてみます。あてはまる箇所を改善してみてください。
・あまり動かなかったり紙にくっついたまま★になるということですが、湿度は十分でしょうか?
湿らせたキッチンペーパー+ケース内側の細かい水滴も必要です。
・湿度が十分なようでしたら、蒸れすぎてはいないでしょうか?ラップで覆う場合は隙間を設ける必要があります。
・エアコンの風が当たっていませんか?ケース内の湿度だけでなく、体内の水分まで奪ってしまいます。
・ケース内の温度が高くなっていませんか?発生する蒸れにより、サウナ状態になります。
・キャベツやキュウリはよく洗っていますか?人に無害な微量の残留農薬でもカタツムリにとっては猛毒になります。すすいだつもりの残留食器洗い洗剤も同様です。
・人間特有の人工物質の混入はありませんか?保湿クリームや医薬品、コロンなどの香りも注意です。
あと、カットルボーンは濡らしても無臭です。自分はものすごく鼻がいいので、かすかにイカの匂いがしますがw
子供が日に1〜2度霧吹きで水をかけていただけなので、湿度が足りなかったのだと思います。だから体が乾いて抜け殻になったのですね。特に赤ちゃんは一日に何度か水分をあげないといけないのですね。早速壁面も水滴をつけてあげました。生き残っている子達を何とか自然にかえせたら…と思っています。
また焦って質問をするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
基本的には、「適度な湿度を長く維持する」です。
霧吹きで投入した水滴が蒸発し、それが乾燥を防ぎます。
ただ、蒸れるのも悪いので、このあたりがむずかしいかもしれません。
また、濡れた部分の水は水で飲み水にもなるので、水滴は必要です。
注意点は、赤ちゃんの頃は水滴を極力小さく付着させたいところです。全身が包まれるような大きな水滴では、溺れたりします。
がんばってください(^O^)
当初は主人も気乗りをせず、1週間したら主人の実家の庭に放そうか・・言っていたのですが、主人が名前をつけてしまったこともあり、今も我が家で飼育中です。ちなみに旦那は名前をなぜかカタツムリなのに「ぴーすけ」と命名しました。
飼育方法がわからずいろいろ調べていたらこのサイトにたどり着きました。
このまま我が家で越冬させるかどうかはまだわかりませんが、今後も参考にさせていただきます。
おお、サンチュに乗って旅してきたカタツムリを保護ですか!
いい人間に出会えて、カタツムリも命拾いでしたねー。
つか、ぴーすけ噴いたw 何がどうなればぴーすけなのか不明です(^Д^)
少し食べさせてから放すのもいいでしょうし、飼って冬眠させるのもいいでしょう。もし放すならあまり寒くならないうちのほうがいいかもです。涼しいうちに冬眠場所を探す時間をあげるというわけです(^O^)
この間メジャーで図ったら、全長約3p、殻の直径が約1pほどになりました。
先日は、偶然排泄の場面を目撃しました。まさにぁぃさんのブログに載っていた通りでした。
今年の冬は我が家で冬眠することになりそうです。
入れ物等を新しく購入して冬眠バージョンにするにあたり、何か注意点等ありますか?(ちなみに今は食品保存用の小さいタッパーに目の細かい網の台所用のごみ袋をかぶせています。)
ぴーすけ、飼うことになっておめでとーございます(^O^)
冬眠中は何もすることが無いので、飼育としては一時中断状態になるので、春までは楽でしょうw
冬眠中の注意点としては、カタツムリは高い湿度を好むということを忘れることです。
人間環境や自然と同じ湿度で、じっくり眠らせたほうがいいと思います。よって、通常の霧吹きは不要になります。ただ、たまにカタツムリにかからないような霧吹きはしたほうがいいかもしれません。自然界では雨や雪が降りますから。置く場所は、できれば暖房の無い部屋がいいですね。
春にアサガオやヒマワリの芽が出る頃までは、ずっと眠らせたままでいいですよ。起きなくて寂しくなったら、ヒマワリの本葉が出るころに霧吹きを思いっきりして起こして、キャベツをいっぱいあげましょう(^O^)
ぁぃさんのこのスタンスが素晴らしいです。
ぁぃさんのカタツムリ飼育ブログを初めて読ませていただいた時、
カタツムリにも個性・嗜好・感情があるとはっきり書いておられて
感動というか衝撃というか脳味噌に突破口が開いたというか
うまく言えないけどそんな感覚を味わいました。
ものぐさですが、ものぐさなりに、ウチのツムちゃんの世話をしていこうと思います。
これからも勉強させてください。
生き物を飼っているときの極めて当たりまえのことなのですが、主役は飼われる生き物ですw
週に2回の掃除とか毎日霧吹きとか緑黄色野菜とか、そんな概念は自分には無いですw
ともよさんも、カタツムリを観察すればするほど本には載っていないことを発見できると思います。どうして?なぜ?なんなの?が重要だと思います(^O^)
餌や、フンの掃除教えていただきたいです。
今回の記事でかなり詳しく書いたので、ご参照ください(^O^)