ある者は通路を広げる工事をし、ある者は別のアリをくわえて運び出しています。

これは動画から切り取った画像ですが、アリがアリをくわえて巣穴から出てきたシーンです。
かなりわかりづらいですが、右側が運んでいるアリ、左側の体を丸めているほうが運ばれているアリです。
ここで、運ばれているほうのアリの腹部に注目。節目が全部伸びきるほどにパンパンに膨らんでいます。

前に撮った画像を参考画像にしますが、さっきの写真はこの写真の上半分の姿勢とほぼ同じです。運ばれているほうは、体を丸めているのがわかります。
下半分のアリは、養育担当の働きアリ。幼虫に食べ物を与える担当なので、腹部がパンパンに膨らんでいます。
つまり、最初の画像で運ばれているのは、養育担当の働きアリということになります。
ムネアカオオアリの飼育中に引越しを観察できましたが、幼虫を運び、次に養育担当のアリが咥えられて運ばれていきました。
この過程の通りクロヤマアリの引っ越しが進んだとすれば、動画撮影時にはすでに幼虫などが運ばれた後の段階だと想定できます。
以上を踏まえると、動画がわかりやすくなります。