
冬季でも巣穴を巡回して警戒態勢をとる監視役の働きアリ。外部へのエサ探しや仲間の働きアリたちへのエサの補給も大切な仕事です。
幼虫の育児役の働きアリは腹部がぷっくりと膨らんでいるのに対し、監視役の働きアリの腹部はいつも膨らんでいません。これは、幼虫にエサを与えるか与えないかの違いによるものです。
ちなみに、監視役の働きアリは生まれてからの時間が長いベテランの個体が担当します。

巣の外で集めたエサを体内に蓄えて巣に戻り、中で待つ若い育児役の働きアリに口移しでエサを与えます。写真は、蓄えた水分を口から吐き出している監視役の個体。

この水分は、正確にはメープルシロップをわずかに含む水です。

仲間たちの中央にいるのが監視役の個体。腹部が膨らんでいるのが育児役の個体です。
監視役の個体は、時々このように集中ケアをしてもらいます。体じゅうをなめまわされて、掃除してもらっているわけです。
その様子があまりにも執拗なので、一瞬死にそうになっているのかと驚いてしまいますが、掃除が終わるとピンピンしているので安心です。
掃除されている最中の監視役の個体は、まさにぐうたら状態。あらゆる警戒を放棄したかのごとく、でれ〜んと横になってなすがままになります。おなかをさわられる犬のような状態なので、アリがかわいく見える瞬間でもあります。
虫なのに、まるで脊椎動物の毛づくろいみたいですね!
かわいいです
アリは特に高等な知能を持つ昆虫なので、こういうおもしろいシーンを見せてくれたんだと思います。
どこにでもいる昆虫ですが、このような様子に出くわすと、見ているようでまだまだ昆虫のことを見ていないんだなぁと感じます。
もっともっと見たいので、飼育している次第です(^O^)
執拗に掃除されてる姿もなかなかほほえましいですがw
でも、うちではあまり見ないなぁ・・・
もしかしたら巣も汚くてアリたちが「もう体掃除しても意味ないぢゃん・・・やめたやめた!」的なことになってるのか?!w
かくれ食いする監視アリがいるんですか!w
まあ、たまには息抜きもしないと重労働ですからね(^Д^)
ほんと掃除中はありえないかっこうをしているので、死んだかと思ってしまいます。
でもよく見ると、脚をまっすぐにしたり折り曲げたりして最大の効率で掃除してもらってるようです(^O^)