2012年05月18日
サナギ消滅事件発生

大きく育ってマユを作った1匹の幼虫でしたが、そのマユが小さな白い塊になっていました。
働きアリがマユの皮を剥ぎとり、中身の体液を吸い取っています。


サナギ消滅事件発生

その行為が行われている最中、他の働きアリたちはその現場に近寄ろうとしません。特別なことが起こっていることを知ってのことだと思います。


サナギ消滅事件発生

少しずつ小さくなるサナギ。もしかしたら、皮の中ではまだ幼虫だったのかもしれません。


サナギ消滅事件発生

マユの皮の一部が落ちていました。皮を切り取るように剥いたようです。


サナギ消滅事件発生

ずっと近くをうろうろしていた別の働きアリが、残り少なくなった体液を吸っています。このあと、白い塊は消滅しました。

さて、どうしてこのようなことが起こったのでしょう。メープルシロップも水も十分あげていました。たまにコバエも入れたりしていました。食べ物は常にあった環境でした。

推測1 サナギが自分で死んだ
サナギの死を知った働きアリが、食糧として摂取した。
推測2 事故でサナギが傷ついた
働きアリの事故的な扱いでサナギが傷つき、体液が漏れた。生存をあきらめて食糧として摂取した。
推測3 ストレスで狂乱した
何らかの外的要因がストレスになって、思わぬ行動に出た。

働きアリの食べ物は純粋な糖分であり、動物性の蛋白質は不要なはずです。他に成長中の幼虫がいる場合は幼虫に与えるために糖分以外のえさも摂取しますが、このときは食べられたサナギしかいませんでした。
今まで育ててきた幼虫を食べてしまうことは、幼虫の数が徐々に減っていくことから気付いていました。しかし、最後の幼虫がこのようなことになり、クローズアップされた形で飛び込んできたせいで、さすがに動揺を隠せません。残酷だとかかわいそうだとか悲しいとかではなく、理解はしているが受け入れられないという葛藤でしょうか。

いずれにしろ、このコロニーから次世代の1匹は消えました。アリの社会のことですので干渉はしませんが、高度な知能を持った昆虫がしたことですので、アリにとってはこれが最善の方法だったのだと思うしかありません。共食いはいろいろな生き物の中で何度も目にしてきましたが、今回の共食いはそれは生態なんだという一言ではかたずけられない何かを感じました。
同じ共食いでも、比較的低知能な生き物と高知能な生き物では、そこにある意味が少し違うのではないかなとも思います。無条件に食べてしまうことと条件があるから食べてしまうことの違いのようなものです。
違う言い方をすれば、本能で食べてしまうことと知能を持って食べてしまうことです。
アリの場合、特に今回の場合は後者だろうとは思いますが、どのように知能を働かせた結果なのか、それはわかりません。しかし、ここでアリに対して馬鹿野郎と思うのは理性のある人間のすることではありません。基本的に尊重する、しかし今回は理解不能、それでも信じて尊重する、そんな理性ある思考で理解しようと思います。
タイトルで事件と書きましたが、アリにとっては極めて日常的なことだったのかもしれません。


posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(7) | ムネアカオオアリ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もし、なにか考えられる理由がわかった折には
また、お教えください…
Posted by ゆき at 2012年05月19日 12:11
ありゃ・・・
軌道に乗れない不器用なコロニーによく見られる行為です。
いろいろ説が唱えられていますがいまだによくわかりません。

もし環境が悪ければずっと前から働きありが死んだりしてたでしょうし。
他の幼虫も姿を消していた・・・ということもまた不可解。

ここで浮かび上がるのが「コロニー完全消滅のとき」説です。
要は、繭が羽化するまで働きありが生きられない、ということ。
繭が羽化するのに大体1,2週間。
そこまで生きていける働き蟻がもういないのかもしれません。
寿命です・・・
そして、繭や幼虫は弱い生物なので、働きありが死ぬと菌などに冒され、死にます。
その前に食っちまえ・・・
ということが今回の事件なのかもしれません。
Posted by ムツギアリ at 2012年05月19日 23:32
>ゆきさん
大地震の前兆とかだったら怖いですな。前に女王アリが死んだのも311の直前でした。
アリは地中の生き物ですので、そういうのを感知する能力があったらすごいですな(^O^)

>ムツギアリさん
女王がいなくなっても育児をしていましたが、年老いてきてさすがに迷いが生じた可能性は確かにありますねー。
つか、その説だとあと数週間でアリ飼育も終了ですかw
まあ寿命は来るものですので、その時はしょうがないですな(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2012年05月20日 19:04
こんにちは♪ぁぃ♂さん!
お久しぶり!(^_^)/

5月19日に女王蟻を撮って、昨夜、ブログに載せたら、ムネアカオオアリって教えて貰いました。
羽根がついてるのに遭遇したのです♪
ムネアカオオアリで検索したら、ここにたどり着きました。
飼育とは凄いですね!
それも1年もだなんて、ビックリ!(゜゜;)
感動しました♪(*^^*)v
Posted by 湯来のまゆみ at 2012年05月21日 11:04
>湯来のまゆみさん
お久しぶりです(^O^)
おお、ムネアカの女王と遭遇ですか!
なんせ日本一の大きさのアリですので、その大きさは感動的です。
おまけに飼えば産卵してアリの巣を目の前で体験できます。といっても大変な飼育になるので、普通はしませんけどねw
E-620撮影ということですが、やっぱり液晶が動くというのは基本ですねー。自分も動かないのは買ったことがありません(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2012年05月22日 20:17
今日メダカに食事を与えていたら大きな蟻が1匹いたのでググってみたらムネアカオオアリでした!少し観察していたら1匹でした!。そして蜘蛛に襲われそうになってましたがなんとか逃げて助かっていました(^O^)良かった!なんだか可愛い蟻に巡り会えてシアワセでした☆しかし飼育をされているなんてビックリです!!
Posted by りさ at 2012年06月01日 18:37
>りささん
ムネアカはでかいので目立ちますねーw
日本では一番大きいアリになるので、飼育的にも人気種のようです。
大きいと表情が見えやすいので、人気なのかもしれません。
アリの飼育は深すぎです。簡単&難しいとは別に、なんだか世界を創造する神様になった気分になりますw
Posted by ぁぃ♂ at 2012年06月02日 00:04
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