
2008年の夏に採取したネジバナも年々たくましくなり、今年はたくさんの花穂を出してきました。
ネジバナは雑草の部類なので、手を加えると失敗するタイプの植物です。なので、不安になっても見てるだけの日々でした。
また、菌根菌がうまく定着してくれるかもネジバナ栽培では重要なので、そのあたりも気になるところでした。

上から見ると、ねじれながら花が開いているのがわかります。よく見ると左巻きと右巻きがありますが、これはネジバナの生態に由来するものです。興味のある方は、いい研究論文があるのでこちらを参照。

ラン科の植物なので、小さくても気品を感じる花です。
かなり前、静岡県の実家の雑草だらけの庭の一部にに繁茂してましたが、いつのまにか生えなくなってしまいました。
かなりのお気に入りだったのですが、植えたのでもなく勝手に生えていたのは雑草の部類だったんですね。
人手がなかった頃、所謂シルバーさんを頼んだところ、庭木や植物があまり得意な方々でなかったのか、なんでもかんでも枝はつんつんに切られ、小さい枝はひっこぬかれてしまったことがあります。
紫式部もそのひとつ。
今はシルバーさんも勉強しないとそういうのは仕事として成り立たないと思いますが、ずいぶん植生がかわってしまいました(涙)
8月6日は母の14回目の命日でした。このような日に、母もまた咲いたよと言っていたネジバナの話が聞けて嬉しかったです。
ネジバナがまさに雑草ですので、不意に発見することがほとんどです。日当たりのいい平地に生えていることが多いので、草刈りでその姿を消すことが多い植物のひとつです。
種を蒔いて育てようと思ったこともありますが、種の採取時期が極めて短期間で、その種がまた粉のように小さいので、種蒔きはかなり困難でした。
そんな植物ですので、一度手にしたら大切に育てなければならないなと思いました。
ぱぼさんも、野原でいつかネジバナを見つけたら鉢植えにして育ててみてはいかがでしょうか。掘る時は土を多めにつけて掘り上げます、そうすれば、菌根菌もいっしょについてくるので、枯れる確率も減ると思います(^O^)