大きな黒いアリがゆっくりと歩いていました。この季節にこのアリ。まさに新女王アリ参上なわけです。
クロヤマアリの新女王アリです。胸部が普通によく見るアリと比べると異常とも言えるほど大きく、この中に羽根を動かす筋肉が入っています。普通の働きアリは羽根を動かす必要が無いため、筋肉は必要なく、胸部が小さいわけです。胸部の横に見える茶色い部分は、羽根を切り落とした跡です。
新女王アリは最初は1匹で産卵して自分で育児をしますが、育児には動物性の食べ物が必要になります。巣穴から離れられない新女王アリは、自分の胸部につまった筋肉を溶かして動物性の食料として幼虫に与えます。
『朕にそれ以上近づくことなかれ』
し、失礼いたしましたっ!<(_ _)>