
羽根を持つ胸板の厚いアリ、新女王アリは交尾を終えると地面に着地します。

これから巣穴を掘るのに邪魔になる羽根を、自ら切り落とします。羽根がねじれるような方向に力を入れ、ポキッと折るようなかんじで落とします。

この時期はこれをあちらこちらで見ます。

これは別個体になりますが、羽根を全部切り落とした状態。

たった一人で適した場所を探して、そこに巣穴を掘って産卵します。ほぼ同時期に別種類の結婚飛行も行われるので、無事に交尾を終えて地上に降りても、地上にはたくさんの困難が待ち受けています。
他の種類の新女王アリ、同種異種の死にかけたオスアリ、通常活動中の全種のアリ、特に結婚飛行が間近の巣穴付近には数百匹の監視アリがうごめいているので、その付近を通りかかっただけでもまず助かりません。
映画で言うと、膨大な数のゾンビの中を全力疾走で突き抜けながらいい場所に隠れ家を作るようなもので、まさに無謀。しかし、はるか昔から誰かが成功しているので今の今までアリが存在するわけです。
大量の新女王アリを放ち、さらにそれをはるかに超える数のオスアリを放ち、確率論を逆算して生き残りを確立しているわけです。
遅くなりましたが・・21日、アゲハが羽化しました。その日に限り朝の観察を忘れていたところ、すっかり羽を乾かしている様子に遭遇です。約4週間・・卵から蝶になるまでの一連の様子を観察することが出来ました。最後の旅立ちはあえて見送りませんでしたが・・。
おお!アゲハ羽化キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
しかも、卵からの飼育ということで、やりとげたっていう飼育サイドの達成感もありますな。
目の前で生まれ、目の前で育ち、そして目の前から旅立ってしまう成虫。子を持つ親の気持ちが少しだけわかります(^O^)
死にかけたオスアリってそんなに脅威なんですか!
人間には羽根の生えた白アリが恐ろしいです
エンマそちらではどうなっていますか?
こちらは最終幼齢まで来ました
クーラー効かせすぎて成育遅れまして野外個体より遅れました・・・野外では成虫のエンマメス捕まえました
ショックでした・・・
空中で交尾をしてやっと地上に舞い降りた新女王アリが見たものは、ゾンビのごとく不死身な数百匹のオスアリなのでありました。
交尾しろ、交尾しろ…と次々に新女王アリにからんでくるオスアリ、新女王アリはすでに羽根を切り落としているので飛んで逃げることはできません。
…こんな場面を想像すると、脅威であることがわかるでしょうか?(^Д^)
エンマは順調に育っていますが、近々飼えない分を家の庭に放す予定です。
飼うのは最終的に10匹程度。放すのは2段階ぐらいに分けてやるつもりです。
体長は、まだ1cmちょっとですよー(^O^)
つか、こっちの野外で成虫を見るのは秋のど真ん中ぐらいです。
つまり、姉たち。
巣から出れば、敵となり、新女王、オスアリが飛び出た途端、他の巣の新女王を狙って出かけるのですが、そのとき降り立った自分の巣の新女王も襲う。
巣を出ると見分けが付かないんですねぇ・・・
なぜかというと・・・を説明すると長くなるので割愛。
オスアリなんかは問答無用で喰いちぎられ、巣に持ち帰られます。
一年に一回のお祭りです。性的にも、食的にも。
夏の外灯の下で行われる大祭。ぜひご覧あれ。
いやはや、一度巣を出たら帰路は無しの宿命、まさにアリ地獄ですなw
つか、アリ飼育も一度始めたら途中辞退は無しということで、全匹死ぬまで続く飼育なわけですな。
なんといいますか、寿命長すぎなわけです(^Д^)