今年のエンマコオロギが産んだ卵は、産卵床の中で静かに眠っています。
暖房の無い車庫の中、真冬でも氷点下になることはありません。来年の初夏までの8か月間は卵の状態で生存します。これも飼育です。
エンマコオロギが子孫を繋ごうと残した卵。その卵を預かった以上、責任を持って孵化させることは飼い主の義務なわけです。
何も哲学を言いたいわけではなく、飼育環境で孵化させたくないなら産卵床の中身を外の土の中に埋めればいいわけです。そうすれば自然界と同じように孵化するでしょう。来年も確実にエンマコオロギの飼育をしたいなら卵を預かる必要があり、卵を預かったのなら孵化まで徹底管理するのは当たり前のことなのであります。