
毎年秋になると、風の強い日に大きめの綿毛が飛んできます。風の吹きだまりや野原風花壇にも飛んできています。

これはアザミの種です。この辺りにはアザミは生えていないので、遠くの山から飛んできたものと思われます。偏西風に乗った風船爆弾のごとく、とんでもない距離を飛びそうです。

この綿毛の中央部には種がくっついています。すごく取れやすいので、発見した時にはすでに種を落下させた後のことが多い次第。

ヒマワリの種を小さくしたような5mmぐらいの種。かなりの数が飛んできますが、そこらで生息しているのを見たことがありません。
住宅地の地面は大部分がアスファルトやコンクリートであり、運良く土に着地したとしても庭や畑だったりすることが多いと思います。アザミは葉っぱに硬いトゲを持っており、触ると痛いので苗のころに発見されて抜かれるのかもしれません。山に行くと結構生えているので、種の発芽率は特別低いようではないようです。
飛んできて困るのはマイマイガの1齢幼虫ですが、アザミに関してはさほど気にしなくてもいいようです。
おお、感性がすばらしい。
この大きな綿毛は秋の日差しの中でこそ輝いて見えるわけで、このあたりが実に不思議なわけです。
ちなみに、肌を傷つける硬いトゲを葉っぱにいっぱいつけるアザミは、野原風花壇に入れるわけにはいきません(^Д^)