7本のオニユリが育っていた深型プランターですが、このうち4本を地植えするために全部掘り起こしてみました。
ひっくり返して出てきた土。7本分の太い根がぎっしり詰まっていました。左上のプランターにくっついているのはウスカワマイマイ。
土を取り除いて洗浄した状態。
下の白い物が球根(親球)。その上の小さな白い物が子球。子球は大きなムカゴのようなもので、これを植えても発芽します。ただ、1年遅れの大きさになると思います。
ユリは奇妙な植物で、親球から出ている根は碇のようなもので、自身を安定させるための道具です。養分は親球から伸びた茎から出てきた根から吸います。
7個の球根(親球)を取り出しました。オニユリの球根は食用できますが、特に食糧難でもないので今回は全部植える次第。
植える場所は野原風花壇だったところの端のほう。ここに4個植えます。
15cmぐらい掘って植えました。ユリは先述したように親球の上の根から養分を吸うので、浅く植えてしまうと養分を吸う根が地上に出てしまいます。そのため、深めに植えるのであります。
もとのプランターにも横並びに3個植え戻しました。
掘り起こした球根を植える時は、腐敗を防止するために殺菌剤につけてから植えると良いらしいですが、今回はそのまま植えてみました。腐敗しなければ、来年の春に発芽するはずです。
これらのオニユリはムカゴの発芽から始まったものですが、そのムカゴを提供した親オニユリはいまだに健在。毎年春になると発芽してきます。
ただ、不思議なのは発芽してくるのは必ず1本だけ。太い状態で発芽するので、親球から発芽しているようです。子球もできているはずですが、なぜか発芽したことがありません。
親球がそばにいると発芽しないものなのか、深さが浅すぎて越冬できないまま消滅したか、そのあたりは不明です。まあ、丈夫な親球が1個あれば間違いなく発芽してくるわけで、地植えの場合は特に掘り起こす必要はないでしょう。