
前にここでベランダのカゲロウのことを書きましたが、ネギの枯葉にカゲロウの羽化に伴う抜け殻が付いてました。

2本の長い尾が見えます。亜成虫から成虫になる時のカゲロウの抜け殻です。

すぐそばにいたカゲロウ。体つきが亜成虫っぽいです。

さらに黒っぽいカゲロウもいました。これも亜成虫っぽいです。
今の時期はカゲロウの羽化の時期と思われ、あちらこちらで水中から亜成虫が誕生していると思われます。
飛び立った亜成虫は別の場所に降り立ち、そこでもう一度脱皮をして正式な成虫となるわけですが、今回その場所がベランダだったということになります。
カゲロウのなかまだけに見られる不思議な変態行程です。
異常に動けるサナギと言いますか、いずれにしても亜成虫は成虫ではないとされています。
不完全変態をする昆虫にはコオロギやカマキリなどがいますが、カゲロウの場合は水中から空中に向かって羽化するので、少しリスクがあります。同じような不完全変態をするものにトンボがいますが、トンボの幼虫(ヤゴ)は割とスマートな体格なのに対し、カゲロウの幼虫は意外とガッチリ系です。
スマートな体格の幼虫からスマートな体格の成虫に羽化するよりも、その格差が大きいカゲロウの場合はさらにリスキーかもしれません。
亜成虫の体格がガッチリ系なのは、ここに理由があるかもしれません。一度にスマートになれないという考え方です。
蚊などは水中でサナギになり、浮いた状態のサナギから水面で羽化する器用さを持っていますが、あれは静的な水面かつ体重が軽いからできるのであって、普通の昆虫には無理でしょう。
脚の本数から見た進化という点から話を広げれば、ゲジやムカデのようなものがいたりクモがいたり昆虫がいたりします。ここまではいいのですが、アリグモは前脚を触角のように見せて6本脚で歩いたりしますし、シジミチョウなどは前脚が半分退化したようになってて4本脚で立ちます。カゲロウも前脚を触角のような使い方をしますし、いわゆる昆虫にたどり着くまでの進化というものは、異常に多角的であるかまだまだ激しい進化の途上であると言えるかもしれません。
長くなりそうなのでこの辺で(^O^)
両生類 爬虫類 哺乳類 とかちっと分類されていないのとおんなじですね。
進化の途中には途中類が必ずいるわけで、きっと昔はそういうのがたくさんいたんでしょうね。
ぁぃさん、軽く一時間は講義できますねー(^o^)/
カゲロウは特に中途半端な昆虫なので、中途半端さを語る時にはちょうどいいですw
今いる昆虫も今ある定義で分類しているだけで、そのどれもが"途中類"なのかもしれません。人間もまた同じです(^O^)