庭で1羽のチョウを発見。何やら様子がおかしいです。
ヒョウモンチョウです。しかも翅がへなへなで羽化直後のようです。
ここで前にウラギンスジヒョウモンの幼虫を撮ったことを思い出し、その撮った場所から1mぐらい離れた場所がこの場所であることに気付きました。かなりの確率であの幼虫が羽化したと思われます。
事件発生。風に揺られて落下しました。翅をきちんと広げて硬化させなければ、このチョウの命はここで終わります。
なんとか自力で這い上がりました。この紋だとやはりウラギンスジヒョウモンです。
ウラギンスジヒョウモンに間違いなさそうです。…と、ここで再度落下。こりゃ見てられんということで、手に乗せて別の場所に移した次第。
ざらざらした小枝が広がるツツジの木に移しました。
ヒョモンチョウ系は前脚が退化しているので、4本脚に見えます。ちょうど写真の中央部あたりの毛の中に退化した小さな前脚が隠れているのであります。しかも歩行的にも機能しません。人間で言う盲腸のようなものですな。
約1時間半後。風に揺られる翅もへなへなでなくなり、触角も凛としてきました。
ここまでくればもう安心。あとは飛びたいときに飛んでいくでしょう。
この写真の撮影から1時間後に見に行きましたが、そのときはもういませんでした。さらにサナギの抜け殻があるかと付近を探してみましたが、これがまた見つからず、絶妙な場所でサナギになったようです。
幼虫の食草であるタチツボスミレが庭にあったおかげで、今回のような観察ができました。
そのタチツボスミレに種ができていたので、採取して野原風花壇にも蒔いておきましたが、発芽するかどうかは運命次第です。