2007年06月06日
写真館-折紙職人オトシブミ
1cmにも満たない小さなオトシブミ。
この昆虫の生態を知るとき、昆虫の知能の高さを感じざるをえません。

写真館-折紙職人オトシブミ
こんな形の昆虫です。このときは飛び立つ瞬間だったため、羽根を広げかけています。
首が長いというか頭が細いというか、昆虫の中でもかなり特異な形状をしています。

このオトシブミは、葉っぱの折紙職人です。
要は、葉っぱの中に産卵するのですが、その過程が天才的です。
1.良さそうな葉っぱがあると、汚れてないか大きさはちょうどいいか、葉っぱの上を歩いて計測する。
2.折りやすいように適度にしおれさせるために、葉っぱの芯をガブリと噛むが切断はしない。
3.両端を測ったようにきれいに切る。
4.芯のところに移動して、しおれかけた葉っぱを左右の脚だけの力ではさんで、むんずと折り曲げる。
5.このころ、1個の卵を葉っぱに産む。
6.もどらないように、切り込みを入れて接着効果を出す。
7.丸める。しかしただ丸めるのではなく、もどらないように絶妙な切り込みと折り目を入れながら丸め込む。このあたりが高度な折紙技巧と似たものがある。
8.さらに丸め込んで、またもや絶妙な手法で接着効果を出して完成させる。
9.芯を切り落とし、地面に落下させる。

完成したものが、これです。

写真館-折紙職人オトシブミ
直径が1cmぐらい、長さが2cmぐらいの樽状のものが2個あります。
これ、1cmもない昆虫が作りましたw
左の樽状の上に、葉っぱが切られた跡が見えます。
切り口や折り目を上手に入れながら、あの細い脚だけでここまで折って丸めたのです。
キーを見ながらでないとキーボードを打てないぼくより高等ですw

この中で卵が孵化し、樽状の葉っぱを食べた幼虫は、この中でサナギになります。
そして羽化してこの中からようやく出てきます。
出てくるときに穴を力いっぱいあけて出てくるので、細い頭をしています。いわゆる千枚通しのようなもんでしょう。

さらに接写をしてみました。

写真館-折紙職人オトシブミ
端っこのところ、まさに折り込みながら丸めたようすがわかります。
いやはや、職人というものに人だ虫だの境界などありませんな。
オトシブミよ、あんたはすごいよ、ほんと。


posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(5) | TrackBack(0) | 気まぐれ写真館 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オトシブミですか、いいですね。

NHKのテレビで生態を見て興味を持っているのですが、実物は拝んだことがありません。

こうゆうのが見れるとは、羨ましい限りです。
Posted by 豆狸 at 2007年06月07日 10:50
家のロールキャベツなんか足元にも及ばないほど
見事な出来栄えであります!
Posted by 名無しさん@ぁぃしてる at 2007年06月07日 14:16
>豆狸さん
ぼくも何度かテレビや図鑑で見てたのですが、実物を見るのは初めてで驚きました。
作っているところを写すことができればよかったのですが、賢そうな虫なのでそうもさせてくれませんでしたw

>名無しさん
今度オトシブミを派遣しますので、台所に立たせてください。
ただし、中に卵がはいっていますw
Posted by ぁぃ♂ at 2007年06月07日 23:50
端の折りヒダは熟練の点心職人なみっすねぇ

なんでここまでやれるようになるのかと、
生きる術とはいえ( ゚Д゚)ヒョエーなばかり

・・・オコサマ見てみたい願望にかられつつ
透明系の悪寒でガマンしてみた
Posted by ぐわ氏 at 2009年09月19日 11:34
>ぐわ氏さん
どれをどう考えても不可能に近いことを可能にしているオトシブミという昆虫、この生き物にこそ似合う言葉が職人なわけです。
理解できない領域なので、素人にはお手上げなわけですw
Posted by ぁぃ♂ at 2009年09月19日 23:28
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