
Fの個体がしきりに容器をかじって蛹室を作りたがっているのではないかということをここで書きましたが、ちょっと全数チェックしてみました。

各飼育ビンの幼虫の位置。今いる空洞の形から判断すると、まだ蛹室を作り始めていないようでした。
幼虫自身も前蛹のような色の体ではありません。ただ、以前よりはほんの少し黄色みがかっています。

マットを出して状況を見てみると、水分の自然蒸発を除外してもちょっとさらさらすぎる印象。このさらさら度のマットの中でフンをモルタル代わりに使ったとしても、蛹室を作るのは大変そうです。自分がもし幼虫だったとしたら、マットを何とかしろと容器をかじりますw

そこで、ふるいを通した黒土をマットに混ぜたあと、水を入れて適度な粘り気を持つように調整してみました。
マットの粘り度は、丸く押し固めるとなんとか団子状になるかんじ。これぐらいだと、幼虫も蛹室を作りやすくなると思います。
蛹室が万一くずれるようなことがあると、それが蛹化の瞬間に重なった場合、変形した蛹になってしまいます。結果的に、変形した成虫になるわけです。なので、マットの粘り具合は非常に重要なところ。
ただ、粘りや水分量があまり強すぎると今度は通気性が悪くなるので、今回もひとビンひとビン確認しながら調合していきました。けっこう大変です。しかし、すごくおもしろいです(^O^)

マットを入れて4分の3くらいを押し固め、その上に押し固めない状態でマットを入れました。
しっとりとした改良マットに幼虫を投入。マットの色も少し濃くなっています。

明らかに、ただの木くずではなくなったマット。

そんなわけで、全数マット調整完了。
これでF個体のかじり現象が無くなるのか、そのあたりが今後の観察ポイントになる次第。
こんな作業を夜中に車庫でやっているわけですが、変な生きがいを感じますw