これは、容器の底から撮った写真ですが、イチゴの葉の下にドーム状の空間を作って蛹室を確保したようです。
体長も半分ほどとなり、まもなくサナギになるものと思われます。
刻んだ葉は一時的に隠れるための道具にしかならず、粒子よりも壁面が欲しかったようです。
余談ですが、野原風花壇のアリの巣をじっくり観察するのが日課なのですが、このヨトウムシと全く同じ色もようのヨトウムシを獲物として巣に運び入れるのを3度見ました。しかも、その3匹が全部「前蛹」に近い状態の幼虫なのであります。
つまり、この同種のヨトウムシは庭に結構たくさんいたことになり、しかもサナギになる寸前にまで順調に育っていたことになります。
「前蛹」に近い状態の幼虫は動きが緩慢になると同時に、すでに地表に近い場所の蛹室の中にいるはずなので、蛹室のつくりが悪いとアリの獲物になりやすいのかもしれません。
アリからすれば、前蛹の体中には余計な砕けた葉っぱも含まれず、栄養たっぷりの濃縮体液が大量に詰まったタンクなわけで、これは間違いなく栄養価の高い旬のごちそうでしょう。
3日間ぐつぐつ煮込んで一晩じっくり寝かせたクリームシチュー100皿分といったところで、子どもたちや女王様も大喜びなわけですw