
今の時季はアリの結婚飛行も多く行われるので、巣穴周辺には普段よりも多くの個体が出てきており、気も立っています。
そうなると、別の巣の個体との遭遇も増えるわけで、けんかも日常的に見られます。
左側のクロヤマアリの触角に小さなアリが噛みついていますが、噛みついているほうはすでに死んでいます。

クロヤマアリはこのままでも歩くことぐらいはできますが、なんせ重要な感覚器である触角に重たい荷物をぶら下げていることは命とりです。
なんとかこれを外そうとしますが、がっちりとかみ合わされた亡骸のアゴは、なかなか動いてくれません。
外そうともがいているうちに相手の胴体だけが取れてしまうこともあり、触角に頭部だけをぶら下げながら歩いているアリを見ることもあります。
自然界は厳しいですな。