毎年この季節になると現れるオツネントンボが、今年も見られました。
このトンボの魅力は、折りたたんだ羽根を片側に寄せているところです。
バランス性重視機能性重視左右対称という昆虫が多い中、このようにセンタリングをとらないところに色気があります。
多くの昆虫は、秋に産卵して卵で冬を越します。
オツネントンボは、自分自身が冬越しをして春の暖かさを確かめた上で産卵するあたりに、知性を感じます。
そんな遺伝子を受け継いだこの個体も、寒くなるまで栄養をいっぱい摂って冬越しをします。
責任感の強いオツネントンボなのでありました。