
東京下町の水元公園のベンチのネコ。
2001年11月22日撮影です。
人がいても逃げもせず、近寄りもせず、撫でられれば撫でられるままにしているネコ。
鳴きもせず、動こうともせず、ただ風景や人の姿を見ているばかり。
きっと、ここの公園に住み着いて長いネコだと思います。
何事にも動じないその姿は、たくましくもあり、うらやましくうつりました。
ネコはネコなりに長老になり、その貫禄はだらしない人間を超えることがあります。
少なくてもこの時は、撮影者を越えていました。
このネコはたくさんの人間の悩みを聞いてきたかもしれません。
このネコには、かわいいという要素がありません。
人間と対等に話ができそうな、そして悩みを聞いてくれそうな、そんな貫禄があります。
自分自身より、はるかに大きく見えた初めてのネコです。