
現在3匹のエンマコオロギを飼育中ですが、触角の欠損、後ろ脚の欠損、ふ節の欠損、ふ節の次の関節まで欠損などなど、なかり老化が進んでいます。
この状態で歩行に関して想定されることは、平坦地を歩きにくい、斜面を登りにくい、狭いところから脱出できない、ひっくり返ると起き上がれない等になります。
そのため、木炭を平面的に配置したりバークチップや割り箸で足場を作ったりしてきましたが、ここでさらにバリアフリー化を進めることにしました。改造後が下の写真です。

右半分の木炭をさらに薄くして段差を縮めました。また、全体の歩行場所を「絶対に歩ける」と「絶対に歩けない」に分けました。どこで転んでもどこかに脚が引っ掛かるように、構造物を密にしました。

えさ皿の段差を解消しました。ふ節が無い今、素焼きの皿に上ることも困難なわけです。

産卵床にたどりつくための木炭の配置は、以前のまま。後ろ脚1本で体を押し上げながら登っていきます。

水飲み場の段差をさらに解消しました。プラスチックの部分には細かい傷がついていて、そこにふ節が引っ掛かって登れるしくみの容器です。しかし、ふ節が無い状態なので、ここも段差解消の必要性があったわけです。

狭すぎないぐらいの通路を自然に作り、そこに手すり代わりの割り箸を半埋め込み状態で配置しました。

水飲み場の容器の隙間ですが、元気な個体は暴れながらでもこの隙間に入っていって出れなくなります。
なので、その隙間を両サイド完全に埋めました。急角度に配置したので、ふ節の無い状態では登ることができません。

横から見たところ。人がいる時は敷いているパネルヒーターで温めますが、人がいないときはヒーターのスイッチを切ります。そのかわり、木炭の平坦部に使い捨てカイロを置くようにしています。

えさは配合飼料をあげていますが、今回からちょっと実験的にあるものを混ぜています。

右が混ぜる前、左が混ぜた後。混ぜている白い粉末はクリープです。混ぜる比は1:1。
食べ具合や劣化進度等は、これから観察していきます。原料が牛乳なので、体に悪くはないはずだとは思っています。