まずは復習。二つの同じプランターに二種類の培養土を用いてニンジンを栽培しました。どちらもその前にはつか大根を栽培していた培養土で、土をほぐして元肥をしてニンジン栽培を始めたわけです。
この二つの培養土の色や質感は画像の通り、名称はうろ憶えの商品名です。
それぞれの特徴は以下の通りです。
■培養土A ゴールデン粒状培養土配合タイプ
・堆肥無しの培養土にゴールデンを混ぜている印象
・培養土よりは高いがゴールデンよりは安い
・ピートモスが多く軽い
■培養土B プロがすすめる野菜用培養土
・一般的な培養土よりも堆肥が多めの培養土
・培養土よりは高いがゴールデンよりは安い
・ホクホクで通気性と保水性が良い
収穫前の状態。葉の色が黄色くなりだしており、これ以上待てない状況でした。
ニンジンは、葉が枯れないうちに収穫するというのが定説のようです。
茎をつかんでゆっくり上に持ち上げると、ニンジンが見えてきました。ニンジンらしい色と大きさを確認でき、ちょっとホッとした瞬間でした。
培養土Aのプランターから8本収穫。かなり太いニンジンです。
培養土Bのプランターからも8本収穫。ちょっと問題ありのようです。
上段が培養土A、下段が培養土B。培養土Aは平均的に育っていますが、培養土Bのほうは太さにばらつきが見られます。
培養土Aでは、直径6cm級のニンジンができました。長さは五寸品種なのでそのままです。
培養土Bでも、普通に考えれば十分満足できる大きさになりました。
培養土Bのほうは、こういうコブが多く見られました。土の中でニンジンが何かが不足で暴れたのだと思います。
ちなみにこのニンジンには訳があり、これは間引きした苗を再度植えたものです。
種を蒔いた8箇所のうちの1箇所が極端に育ちが悪かったので、育ちのいい間引き苗を植えたのですが、やはり根菜の植え替えは苗の段階でも致命傷のようです。
その時の様子
http://aiaicamera.seesaa.net/article/372186925.htmlそんなわけで、15本+1個のニンジンを収穫した次第。
収穫時の培養土の様子は、培養土Aのほうが奥の方までまだ弾力性があったのに対し、培養土Bのほうはかなり固まっている質感でした。この固まっている質感がもし中期ぐらいから出始めていたのだとすれば、後半のニンジンの生長に大きな影響を与えて大きくなれなかった可能性もあります。
ただ、培養土Bはだめだということではなく、根菜以外の野菜の場合は逆にこういった性質がプラスになるかもしれません。根を太らす根菜には収穫期まで弾力性を維持できるタイプのものが向いているのではということを、今回のニンジン栽培でわかったような気がします。また、その培養土とはどの培養土なのか、それもわかった次第。
家庭菜園をやると毎回何らかの失敗があります。その解決策も調べてわかったりします。ただ、そのサイクルは1年。毎年1個の知識がついたとしても、10年で10個しか知識がつきません。1か月に1回失敗するなら1年で12個の知識もつきそうですが、野菜は生き物なので季節に素直に生きるのであります。
野菜作りは1年で1個の知識がつき、苔盆栽は3年かけないと苔ができず、木の樹形は8年しないとできあがらない、それにむけてあーだこーだと失敗しながら時が進んでいくわけです。
しかし、この時の進み方こそがそれらの面白さなのではないかとも思う次第。
ゆっくりと進む時の流れ、これは現実社会のそれとははるかに違います。だからこれが癒しになるのかもしれません。次回の追肥はどうしようかなーと土を見ながらボーっとするのもいいものです。
ニンジン栽培、これにて終了。カタツムリへの分け前も確保しました。
.....@ノ”<早く完全無農薬の甘いニンジンを食べたいお!