2007年12月25日
オオカマキリ、今夜が山

左カマに加えて右カマも動かせなくなったオオカマキリに、ミルワームを食べさせました。
ミルワームを切断し、内臓を取り出して体液だけを与えます。
口もとにある何本もの触角を動かしながら、少しずつ体内へとはこんでいきます。
けっこう長時間口もとにくっつけたので、減っていって食べていることは確認できました。
少しでも栄養をつけて、体力の維持につながればと思います。

上体を起こすこともできず、頭を動かすこともできず、命の灯火が小さくなっています。
今日初めて見たときも、脚1本でかろうじてふたにぶら下がっていました。
他の脚をかけることもできず、ぶら下がるのはもう無理のようです。
4本の脚はまだ動きますが、ひっかけるような繊細な動きができません。
右カマは、ふ節も含めて動かなくなっており、歩くこともできません。


オオカマキリ、今夜が山

上半身の写真を比べてみると、左カマの黒い変色が体のほうに転移しているのがわかります。(右の写真)
左の写真では、まだ緑色です。
右カマも動かなくなったのは、左カマから転移した黒い変色が右カマの付け根にまで達し、それで関節がだめになったと思われます。

状況から判断して、今夜が山だと思います。
防寒用の真っ暗なダンボールの中で逝くのはかわいそうなので、家に連れてきました。
携帯カイロの上に飼育ケースを置き、暖かい乾いた土の上で休んでいます。
最後ぐらいは、少しでも長くいっしょにいたいと思います。


オオカマキリ、今夜が山

家に連れてくる前、ほとんど動かなくなった右カマを強引にふたにかけ、『いっしょにいて』と話しかけてきたような気がしました。

『そのつもりだよ』と応えました。


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2007年12月24日
昨日、夢にオオカマキリが出てきました。
いつもはケースのふたにぶら下がっているのですが、地面に落ちて動かなくなっている夢でした。

あいつのことだから、あのオオカマキリのことだから、絶対に夢で教えたんだと、急いで会社に行ってみました。

生きてました…

ただ、様子が悪化していました。
きのうは呼吸が荒い状態で、腹の伸縮が大きかったのですが、今日はさらに伸縮が大きくなっていました。
それも、横方向だけでなく、縦方向にも大きく伸縮し、呼吸とは思えない動きをしていました。

何かを出そうとしている動きのように感じ、ずっと観察していましたが、何も出てきませんでした。
ふんかもしれませんし、卵巣かもしれません。また、寄生虫かもしれません。
気になったのは、腹の色がところどころ黒くなっている部分がありました。
その異変に、縦方向に伸縮させているのかもしれません。
しかも、カマキリの顔の向きは、ずっと腹のほうを見ています。
異常な状態が起こり、カマキリ自身もそれに気づいているようでした。

飼い主が状況を悪く判断してあきらめてしまうことは良くないことですが、生物飼育という目で冷静に判断すれば、明らかに危険な状況です。
あと数日かもしれません。

いつものように携帯カイロの上に飼育ケースを置き、ダンボールの箱をかぶせる前に、『がんばれよ』と言いました。
きのうも同じように言いました。
カマキリのほうは、何かを案じてるがごとく、何も話してきません。
余計に心配なわけです。

一日一日とますます苦しそうにしているカマキリ、このままの状態が明日もあさっても続くのなら、もう『がんばれよ』とは言いたくありません。
明日は、気にしなくていいよとでも言ってあげたらと思っています。

決めました。
明日、会社から家に持ってきます。
24時間のうち暖かい気温の時間が多いのは、家のほうです。
観察してあげられる時間が多いのも、家のほうです。
あいつは、ぼくが助けたことを理解しています。
だから家に持ってきます。
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2007年12月23日
オオカマキリが負傷!

オオカマキリがイエコオロギの逆襲にあいました。
左のカマに傷があって噛まれたことはわかっていましたが、内部にばい菌か毒性のある物質が入ったらしく、どんどん変色して、今では左のカマ全体が変色して全く動かなくなりました。

かじられたせいもあり、獲物の捕獲に対して恐怖感も持ったようで、目の前にえさを差し出してもカマで攻撃して避けるような行動もするようになりました。
それでもねばってなんとか捕獲させていますが、自分で捕獲するのはかなりきびしいようです。
えさもイエコオロギには完全に恐怖感をもっているので、もっぱらミルワームになっています。

ただ、腹を見るといつもより呼吸が荒く、痛んで苦しそうです。
そのせいか、ミルワームでさえ捕獲して食べるまでにかなりの時間を要します。
捕獲といっても、目の前に差し出してあげて、自分からカマではさむのを待つやりかたです。
片手ではさんで食べるので、持ち替えができません。
したがって、口側にある部分を食べると、あとは落としてしまいます。

全体としては元気そうですが、呼吸の荒さが気になります。
カマの変色は全体に進んでおり、ばい菌がカマから体に移った時点で危険になります。
無理にカマを切断しても、体液の流出に耐えられないでしょう。
ご老体なこともあり、物理的なことはできません。

いろいろ話しかけるのですが、おびえているのか痛みでそれどころじゃないのか、通じません。
人の指を攻撃したり噛んだりしないのは前と変わりませんが、食べる回数が減っているので、栄養面も心配です。
とりあえず、自分で捕獲するのは無理そうなので、毎日ミルワームを口もとに運んで、食べるように薦めたいと思います。
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2007年12月15日
イエコオロギの羽化の連続写真

ふと見たら、イエコオロギが羽化している最中でした。
皮を脱ぐことを脱皮と言いますが、最後の脱皮、つまり成虫になる脱皮のことを羽化と言います。
体の下部のほうに収納されている触角を慎重に引き出しながら、少しずつ出てきます。


イエコオロギの羽化の連続写真

触角が出たところで、ここからは力ずくで出てきます。


イエコオロギの羽化の連続写真

どこにどのようにしてこのような長い産卵管が収まっていたのか、変態というものはまだまだ不思議がいっぱいです。
上向きになって、羽根への体液の循環を促します。引力を利用するわけです。
羽根の血管の中に体液が流れ、縮まっていた羽根が徐々に広がっていきます。
これは、チョウやトンボやカブトムシがやっていることとと同じことです。


イエコオロギの羽化の連続写真

きれいに羽根が広がりました。
このままどこかへ飛んでいきそうですが、この後ろ羽根はやがて抜け落ちます。
正確な言い方をすれば、自然と抜け落ちるのではなくて、故意に抜きます。
羽化して少しすると、後ろ脚のトゲを後ろ羽根に引っ掛けて、脚を伸縮運動させます。
上手な個体はすっと抜くのですが、下手な個体は羽根だけが削れ、ぼろぼろになった後ろ羽根をしばらく付けながら、もどかしそうに生活していきます。
いつかは自然と抜け落ちるのでしょうが、かゆいかゆいと言うがごとく一日中気にしています。

生き物の進化の途中では、このように不要なものまで生えてくるものです。
人間で言うと、男性の乳首なんかがいい例かもしれません。
個人的には、ヒゲなんかも余計なお世話だと思っております。
ロータリーシェーバーの替え刃は高いのです、はいσ(^◇^;)
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2007年12月13日
オオカマキリの産卵シーンの動画

おなかがぷっくりふくらんでいたオオカマキリですが、産卵が始まりました。
飼育を開始してから2度目の産卵になります。
この写真は産卵中のもので、泡もまだ固まっていないときのものです。

その産卵中のオオカマキリを動画に撮ってみました。



おなかの先を実に器用に動かしながら、泡というコントロールしにくい物質を成形していきます。


オオカマキリの産卵シーンの動画

時間が経つと黄色っぽくなり、泡も固まってしまいます。
このままでは暖房効果で孵化してしまう可能性があるので、前回同様取り外すことにしました。


オオカマキリの産卵シーンの動画

中に入っているのはカスタードクリームではなくて、卵になります。


オオカマキリの産卵シーンの動画

前回の卵のうといっしょに、暖房の無いところに春まで保管します。
こうやって見ると、前回より大きさも小さく、形も不成形です。
体の老いは、このように卵のうに現れます。

イエコオロギとミルワームを食べながら、ご老体のくせに一生懸命産卵してくれました。
大きさはどうであれ、形はどうであれ、この中には遺伝子を引き継いだ卵が入っています。
春になったら自然にかえすことをカマキリと約束したので、約束は守りたいと思います。

カマキリの最近のようすは、獲物を追いかける勢いが弱まってきたように思えます。
捕獲に失敗することも見られるようになり、さすがに老いを感じます。

丸一日捕獲できなかったときには、口もとに運んであげています。
食欲には変化が無く、一日に2匹食べることもあります。
味のいいミルワームは残さず食べることは以前書きましたが、イエコオロギの場合は胸部しか食べないようです。

よく観察してると、捕獲後は必ず首に近い胸部から食べ始めます。
そこから腹部方向へと食べ進み、腹部に達すると一瞬動きを止めます。
たぶん妙な味がするんだと思いますw
その時点で頭部を食べることもなく、地面に落としてしまいます。
あと、後ろ脚もよく食べますが、前述のごとく食べる前に地面に落とすこともしばしばです。
要は、イエコオロギの場合は肉がおいしく、内蔵はおいしくないようです。
トンボの場合は、胸部に加えて頭部の味もいいらしく、好んで食べますが、しっぽは必ず残します。
ミルワームは言うまでもなく、完食となります。ハエも完食します。

暖房が切れた状態の室温も日に日に下がり、携帯カイロも貼るタイプから貼らないタイプに変えました。
貼らないタイプのほうが、最高温度が高いのが理由です。
雪が降る季節にカマキリといっしょにいることは不思議ではありますが、これもひとつの出会いです。
一日でも長くいっしょにいられるようにしたいと思います。
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2007年12月12日
すっかりゴキブリと三角頭のブログと化していて恐縮ですが、イエコオロギとオオカマキリの生態が思いのほかおもしろく、今日もイエコオロギの動画と相成ったわけです。

むずかしい話をする前に、まずは見ていただきましょう。
イエコオロギの穴掘り、産卵へと続きます。
前脚で穴を掘り、器用にあごを使って土を取り除きます。



卵は、湿った土の中に産み落とされます。
水の匂いを感じ取ったメスは、土の中の湿り具合を確認するために穴を掘り、そこが産卵に適しているのか確かめます。
適していると、そこで産卵が始まります。

動画の中の場所は水のみ場の近くで、こぼれた水で中のほうがやや湿っています。
その水の匂いを、メスは確実に感じ取ったわけです。

この穴掘りはオスにも見られ、この場合は水分補給のために穴を掘ります。
水の匂いを感じ取り、そこを掘って湿り気の多い土までたどりつき、一番奥の水分が多いところの土をかむようにして、水を吸います。

昆虫の中でも体の体積が大きいものは、想像以上によく水を飲みます。
雨が降らなくても水分補給は必須であり、日照りが続くと土を掘ったり植物の茎を噛んだりします。

カマキリにも水分補給は必要ですが、水分の多い昆虫を食べているときに補給されるので、別途与える必要はありません。
ただ、水分の少ないものを食べている場合には、果物や水を染み込ませた脱脂綿などで水分を与えます。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(0) | オオカマキリとイエコオロギ | 更新情報をチェックする
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