2008年09月10日
オオカマキリとの再会

初夏に自然に放したオオカマキリと再会できました。
放したときは初齢で1cmぐらいの大きさでしたが、終齢にまで生長していました。
飼育している兄弟たちはとっくに大人になっていますので、やはり食べ物が少ないと生長も遅れるようです。
とはいえ、これが自然界の早さ。飼っているほうが早すぎるということです。


オオカマキリとの再会

きびしい自然界で、よくぞここまで生長してくれました。
大雨の日も猛暑の日も、ここの原っぱで生きてきたのであります。


オオカマキリとの再会

その容姿は凛々しく、そしてたくましいのであります。
強く生きていけ、先代の子孫よ。


posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(7) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
2008年09月05日
単独で1匹ずつ飼っているオオカマキリですが、2匹にひとつの飼育ケースに移動してもらって交尾をさせることにしました。


オオカマキリの交尾の一部始終

まず、メスがオスに気づきました。
下にいるメスが、上にいるオスをじっと見ています。
このとき、メスの腹部の先がひくひく動き出しました。普段は見られない動きです。


オオカマキリの交尾の一部始終

ここでメスが、おもしろい行動をとります。
自らオスの視野に入るように移動し、うしろを向いて羽根を少し広げて腹部の先をひくひくさせます。
何かフェロモンのようなものを出しているのでしょうか。
それとも、ひくひくした動きをオスに見せているのでしょうか。
いずれにしても、オスを誘っているとしか思えない行動です。
ここで、オスがメスを凝視するようになります。


オオカマキリの交尾の一部始終

メスがオスを誘い込むようにゆっくりと歩き出し、それに合わせてオスもゆっくりあとを追います。
上の写真の位置まで来て、両者が動かなくなりました。
メスの腹部の先のひくひくはますます激しくなり、オスも近くまで触角を寄せます。


オオカマキリの交尾の一部始終

30分ほど動きを止めた両者でしたが、ここでメスが動き出します。
またゆっくりと前に進みだし、オスは交尾のモードに入ったかのようにメスの動きを凝視します。
メスがケース内を半周したところで、大きな動きがありました。


オオカマキリの交尾の一部始終

オスが突然ジャンプして、メスに乗りかかりました。
ここでのメスの動きがおもしろく、逃げるように抵抗はしているのですが、なんだか本気の動きではありません。
弱くて逃げるふりをしているような動きです。
オスを攻撃しようとはせず、ひたすら手足をバタバタさせるメス。
この間、オスはメスの背中で前後に2回方向転換をしました。
腹側はこっちで間違いないか、位置はどのへんか、相手は発情しているか、いろいろなことを確認しているようでした。


オオカマキリの交尾の一部始終

いよいよ交尾のときがやってきました。体勢は側位です。
オスはメスの体にしっかりとカマを廻し、頭を下げます。
そして体をねじらせ、結合部を探します。
メスの抵抗はポーズだけで、もはや演技の域です。


オオカマキリの交尾の一部始終

ねじられたオスの腹部の先から、生殖器と思われる緑色の物体が出てきました。
そしてそれがメスの腹部に入っています。
上に乗っているオスの腹部の先が上を向き、それが180°近くもねじられてこの体勢を作っています。


オオカマキリの交尾の一部始終

緑色という点に気色悪さを感じるかもしれませんが、この色が本来のカマキリの体の内部の色だと思います。
よく見ると、茶色い表面から緑色の内部が透けて見えたりしています。


オオカマキリの交尾の一部始終

もはやメスは抵抗しなくなりました。
この姿勢のままピクリともせず、おそらく自分が仕組んだ交尾が終わるのを待っていると思われます。


オオカマキリの交尾の一部始終

オスの動いているところは、腹部の先だけです。
2匹はこのままの状態で交尾を続け、4時間ほど経ってからオスがジャンプしてメスを離れ、交尾が終わりました。

カマキリの交尾と言えば、メスがオスを食べてしまう話をよく聞きます。
今回の交尾の前に、メスにはイエコオロギをたらふく食べさせて満腹状態になってもらいました。
そのせいか、交尾前や交尾中の共食いは発生しませんでした。
しかし油断は大敵です。
メスを離れたオスは、そわそわ落ち着かない様子。
食べられるのを知ってか知らずか、メスから早く離れたいようです。
そんなわけで、またそれぞれの住み家に戻ってもらいました。


オオカマキリの交尾の一部始終

透明なケースの壁ごしに、オスを名残惜しそうに見つめるメス。
やはり食べたかったかどうかはわかりませんが、さっきの交尾の相手だということは、気づいたように思えました。


オオカマキリの交尾の一部始終

交尾直後のメスの腹部の先です。
先が開いたままになっていますが、時間とともに閉じるのでしょうか。
4時間近くも結合したままだったということで、いやはや本当にお疲れ様でした。

今回オオカマキリの交尾を詳しく紹介したのは、昆虫の交尾とはいえ、いろいろな感情や想いやかけひきが存在することを知ってほしかったからです。
以前に別のサイトでカブトムシの交尾を詳しく書いたことがありますが、交尾前にオスがいろいろな声を出してメスを数時間かけて口説くんです。
口説いて交尾を終えたカブトムシのオスは、その後もメスを守るようにそばを離れませんでした。

昆虫は思うほど下等な生き物ではありません。
見れば見るほど、その知能の高さに気づきます。
もっともっとそれを見たいと思うので、飼育がやめられないわけです。


追伸
メスの腹部の先は、元通りにきれいに閉じました(^O^)
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(17) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
2008年08月27日
オオカマキリのオスとメスの見分け方

エメラルドグリーンの複眼を持つ左のイケメンのオス、母の雰囲気を早くも出し始めた右のメス。
このオスとメスの違いを、少し見ていきましょう。


オオカマキリのオスとメスの見分け方

左のオスのほうが、右のメスよりスマートな腹をしています。
腹の長さと羽根の長さを比べた場合、左のオスのほうが差が大きく、右のメスのほうは差があまりありません。
全体的な大きさでも、オスはメスに比べて小さくなります。


オオカマキリのオスとメスの見分け方

腹部の先の生殖器付近です。左がオス、右がメスです。
オスの腹部のラインは、先端にいくにしたがってゆるやかに細くなり、あと1cmぐらいのところまでくると、いったん同じ太さになり、そこからまた細くなります。
メスのほうは、先っぽまできて細い突起のようなものにぶつかります。
この突起は産卵管で、ここから卵を産みます。
オスもメスもしま模様のひげが2本見えていますが、オスのほうだけさらに2本の短いひげが見えています。


オオカマキリのオスとメスの見分け方

これは、オスの生殖器付近を真横から見た写真です。
左の写真を拡大したものが、右の写真になります。
先ほどの2本の短いひげが、わかりやすく写っています。
また、上下に開く口のような形になっており、上端より下端のほうが長くなっています。
この口のような形をしている奥に、生殖器が隠れています。

オスとメスの見分け方では、生殖器付近の形で見分ける方法がよく言われていますが、どちらか一方しかいない場合に比較ができません。
1匹の状態でも間違いなくわかる最も簡単な方法は、ひげの数です。
2本がメス、4本がオスです。
あと、腹部のイメージで言うと、オスがロケット、メスがギョウザです。
触角の長さにも違いがあって、オスのほうがメスより長くなります。

これはオオカマキリの成虫のオスメスの見分け方ですので、まだ成虫になっていないオオカマキリや種類の違うカマキリの場合、その差が小さくてわかりづらかったり書いていることが違うことがあります。

余談ですが、オスはメスよりすばしっこくてビビリです。
ただ、いったん動きを止めると、オスはかなり長い間動き始めません。
慣れ始めるのは、メスのほうが早いような気がします。
オスはいまだに慣れていませんw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(2) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
2008年08月26日
ブログを見るオオカマキリ

いつもカメラを向けてばかりなので、たまには結果を見せてみました。
自分自身を見て、かなりびびっているようですw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(2) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
2008年08月25日
友好的なオオカマキリ

友好のシグナルをバシバシ送るオオカマキリ。
もはや、昆虫の域を超えた表情を持っています。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(3) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
2008年08月24日
終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

ティラノサウルスではありません。オオカマキリの抜け殻です。
脱皮の喜びの裏でいつも置き去りにされる抜け殻に、今回はスポットをあててみたいと思います。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

胸部を表側から見た写真で、頭が左側、腹が右側です。
胸部の裏側の殻が、カマが見えるほど薄く半透明になっています。
また、殻の亀裂は後ろ羽根の付け根を越えたあたりにまで延びています。
カブトムシでもそうですが、亀裂は胸部だけでなく、頭部からはじまって腹部の一部にまで達します。
要するに、引っぱって抜けない部分には亀裂が入るというわけです。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

腹部先端には亀裂は入らず、引っぱって抜きます。
腹部は本来もっと長いのですが、引っぱったせいで殻が蛇腹状に縮んでいます。脚の部分も引っぱって抜きます。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

硬い部分は、抜け殻になってもそのままの形を保ちます。
硬さもそのままなので、このまま強く押し当てると皮膚にも刺さります。
関節部分の殻はある程度の柔軟さがあり、殻になっても少しは動きます。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

脚の先のふ節も同様で、ある程度は動き、そして硬く刺さります。
ふ節には吸盤状の部分と爪状の部分があり、くっつかないものには引っかけ、引っかからないものにはくっつきます。
それで、どんなところでも歩けるわけです。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

頭部を裏側から見た、つまり、顔を正面から見た写真です。
触角部分の殻は比較的厚く、脱皮後もしばらく形状を保ちます。
口の部分は硬いので、爪やカマと同じです。
複眼の部分の殻もきれいに残り、きれいな抜け殻でした。


終齢のオオカマキリの抜け殻にズームイン

こちらは頭部の表側です。三角頭の上部と首のあたりを見ていることになります。
頭部の亀裂の入り方は、多少複雑になっていることがわかります。


昆虫の脱皮を人間に例えれば、洋服の形をなるべく変えないで、しかも洋服にはさわらないで脱ぎなさいということなので、背中をハサミで切らなければなりません。
また、どこかにはさんだり引っかけたりして、体を移動させなければ脱げないことになります。
体を移動させる力の無い人は、どこかにぶらさがって重力を利用して落ちながら脱ぐでしょう。
それも、急に落ちたらケガをするので、少しずつゆっくりずれるように落ちなければいけません。
物理的に細長い部分、神経的に敏感な部分、極度に薄い部分、そのどれも傷つけないように脱がなければなりません。
具体的に人に例えれば、口の内側の皮膚、眼球の水晶体、鼻の粘膜、耳の鼓膜、これらの皮を脱ぐことになります。
昆虫の脱皮というのは、それだけ繊細な行為です。風ひと吹きで脱皮に失敗することもあるわけです。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(4) | オオカマキリ二世 | 更新情報をチェックする
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