右側がメス、左側がオスになります。
ミノウスバは蛾なのですが、羽根が透明で体の色も鮮やかなため、気持ち悪さはあまりありません。
というよりも、黒とオレンジのコントラストが逆にきれいで、しかも透明な羽根をしているので、本当に蛾なのかと思ったりします。
左側のオスの触角が大きいのは、メスの匂いを嗅ぐためといわれています。
このように、毛むくじゃらな体をしています。
触角でわかるとおり、下側がオスになります。
実は、6月ごろにこのミノウスバの幼虫の撮影に成功していましたが、特におもしろみが無いために掲載しませんでした。
今回掲載しないと永遠に掲載できないと思うので、無理やり掲載したいと思いますw
これが、ミノウスバの幼虫です。
黒と薄黄色の組み合わせで、あまり気持ち悪さはありません。
これは食樹を食べている画像ですが、このあとおもしろい行動に出ます。
ちょうどサナギになる直前だったようで、みんなで一斉に長距離集団移動に入りました。
食樹とは別の場所でサナギになる習性のようです。
1匹1匹が1列になり、アリのように決まった道筋を移動します。
最初、大地震でも来るのかとびびりましたが、アゲハが離れた場所でサナギになる習性を思い出し、これからサナギになるのだなと気づきました。
この列はどこまで続いているんだろう、そう思って先を追ってみたら、20mぐらい先まで続いていましたw
途中で糸を出している幼虫もいて、その幼虫はその場所でサナギになるのだと思います。
ちょっと幼虫に近づいてみました。
『なんだオメエ?』
ひたすら歩いていた幼虫は一瞬立ち止まり、不機嫌のようす。
忙しそうな幼虫の邪魔をしてしまったようです。
このあと何も無かったかのように、幼虫はまた前へと歩いていきました。
そんな幼虫たちが近くでサナギになり、こうして成虫になって交尾をしていました。
幼虫が育った食樹が近くにあるので、またそこに産卵するでしょう。
ただ、孵化した幼虫の数が数なので、ちょっと気持ち悪いです。
100匹はいます。葉っぱにうようよいます。
もう少し分散して産卵してくれれば、むしろ守ってあげてもいいのですが。
殺虫剤を撒くようなことはしませんが、近くには寄りたくありませんw
身の回りのいろいろな昆虫たちの卵から成虫への成長に出くわすとき、こいつらも一生懸命なんだなと感じます。
「同じ生き物同士」
善だ悪だを語る前に、大前提に戻ることも時には必要なのかもしれません。